親知らずの抜歯・口腔外科|東大和市の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

受付時間

午前
9:00~13:00
   午後
14:00~18:00

24時間WEB予約|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

24時間
WEB予約

アクセス・診療時間|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

アクセス
診療時間

初めての方へ|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

初めての方へ

24時間WEB予約|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

24時間WEB予約

患者様専用電話|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

午前9~13時
午後14~18時

アクセス・診療時間|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

アクセス診療時間

初めての方へ|東大和市ママと子供(小児矯正/小児歯科)の歯医者・歯科:松本デンタルオフィスforキッズ東大和

初めての方へ

一般歯科(虫歯/歯周病)

親知らずの抜歯・口腔外科

Medical information

親知らずの抜歯とは?まず知っておきたい基本

親知らずは「一生に一度の大きな歯科イベント」といわれることがあります。
普段はあまり意識することのない奥歯ですが、いざ痛みや腫れが出始めると、日常生活に大きな影響を与えてしまうこともあります。特に、親知らずは歯の中でも生え方が複雑で、周囲の歯ぐきや骨、神経に負担をかけやすい性質があります。そのため、他の歯の治療とは異なり、検査・診断・抜歯の流れにも専門的な知識と技術が必要になる場合があります。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、親知らずに関するご相談を日常的に多くいただいております。
「痛くなってきた」「腫れてきた」「このままにしておいて大丈夫?」「抜くべきか迷っている」など、患者様ごとの状況は様々です。当院では、CT撮影による立体的な診断や、口腔外科に精通した歯科医師による安全性へ配慮した治療を行い、丁寧にお悩みに寄り添う姿勢を大切にしています。

親知らずはどんな歯?

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。
一般的には10代後半から20代前半にかけて生え始めるため、成長して“親の手を離れる頃”に生えてくることから「親知らず」と呼ばれていると言われています。

しかし、親知らずは他の歯と違い、
● 正しい方向にまっすぐ生えてこない
● 歯ぐきに埋まったまま(埋伏歯)で止まる
● 横向き・斜め向きに倒れた状態で生える
● 生えるスペースが不足しやすい
という特徴があり、“トラブルを起こしやすい歯”として知られています。
なぜこのような問題が起こりやすいのかというと、現代人のあごの骨は昔よりも小さくなっているためです。その結果、親知らずが収まるスペースが十分に確保できず、無理に生えようとした際に歯並びや周囲の歯ぐきへ悪影響が出てしまいます。
また、親知らずの周囲は歯ブラシが届きにくいため、磨き残しが起こりやすく、むし歯や歯周病のリスクも高まります。これらの特徴により、親知らずは“生えているだけでリスクになる場合がある歯”として、多くの歯科医院で注意が必要とされています。

東大和エリアでも相談が多い“親知らずトラブル”の特徴

東大和市にお住まいの方からも、親知らずに関するご相談は非常に多く寄せられます。
地域特性として、10〜20代の方はもちろん、30代以降になって急に症状が出て来院される方も少なくありません。「ずっと大丈夫だったのに、急に腫れてしまった」というケースも多く見受けられます。
代表的なトラブルとしては、以下のようなものがあります。

● 歯ぐきの腫れ・痛み
親知らずの周りに炎症(智歯周囲炎)が起きると、歯ぐきが腫れて痛みが強くなることがあります。特に疲れが溜まっている時や、免疫力が下がっているタイミングで発症することが多いのが特徴です。
● むし歯・歯周病の進行
磨きにくい位置にあるため、親知らず自体がむし歯になったり、手前の大切な歯までむし歯にしてしまうことがあります。手前の歯を失うと治療が大きくなるため、早めの判断が重要です。
● 口臭や咬み合わせの不調
親知らずに細菌が溜まりやすく、口臭の原因になることがあります。また、横向きに強い力がかかると歯並びに影響する場合もあります。
● 頬の内側を噛みやすくなる
親知らずが斜めに生えていると、咀嚼のバランスが崩れ、口内を噛んでしまうトラブルにつながることもあります。

■放置するとどうなるのか?
親知らずによる症状は、一度炎症が起きると繰り返しやすい傾向があります。
「痛みが引いたから大丈夫」と思いがちですが、根本的な原因が改善されていない限り、再発することが少なくありません。
特に、周囲の歯までむし歯・歯周病が進行してしまうと、抜歯後の治療が複雑になることもあります。
そのため、松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、親知らずの位置・神経との距離・骨の状態を歯科用CTで確認し、症状の原因を丁寧に診断したうえで、抜歯の必要性を一緒に判断しています。

こんな症状は要注意|親知らずが引き起こすリスク

親知らずは「気づいたら痛みが出ていた」「特に問題がなさそうだから放置している」という方が多い歯です。しかし、親知らずは他の歯よりもトラブルを起こしやすく、一度症状が現れると日常生活に大きな影響が出ることがあります。
東大和市でも親知らずに関するご相談は多く、特に痛みや腫れをきっかけに初めて抜歯を検討する方が少なくありません。

痛み・腫れ・口臭・歯並びへの影響

■痛み・腫れ(智歯周囲炎)
親知らずに関するご相談で最も多いのが「痛み」と「腫れ」です。
親知らずは奥の狭いスペースに無理に生えてくることが多く、歯ぐきの一部がかぶさった状態になることで細菌が溜まりやすくなります。これが炎症を引き起こし、ズキズキとした痛みや顔がパンパンに腫れる原因となります(智歯周囲炎)。

特に以下のようなタイミングは悪化しやすいと言われています:
・体調を崩しているとき
・寝不足やストレスが続いているとき
・忙しくて歯磨きが不十分になっているとき

炎症が強まると、食事や会話が難しくなるほど痛みを感じることもあります。

■口臭の原因になることも
親知らずの周りは歯ブラシが届きにくく、わずかな磨き残しが細菌の温床になります。
そのため、腫れや炎症を繰り返すうちに、口臭が強くなるケースも少なくありません。特に横向きに生えている親知らずは汚れが溜まりやすく、セルフケアだけでは改善が難しい場合があります。

■歯並びへの圧迫
親知らずが横向きに生えていると、隣の歯を押すような力がかかり、前歯の歯並びに影響することがあります。
「最近、前歯が重なってきた気がする」というご相談も珍しくありません。もちろん、必ずしも矯正レベルで歯並びが乱れるとは限りませんが、圧迫による不快感や噛み合わせの違和感を覚える方は多くいらっしゃいます。

こうした症状は早期に原因を確認することで、より適切な対処が可能です。

放置することで起こり得るトラブル

「痛みが治まったから様子を見ている」という方も多いですが、親知らずは症状が一度改善しても、再発するケースがとても多い歯です。
放置してしまうことで、次のようなトラブルに進行する可能性があります。

■① 繰り返す炎症(再発)
智歯周囲炎は、親知らずの清掃性が悪いため、炎症の再発を繰り返しやすい傾向があります。
一度症状が出た親知らずは、時間を置くほど炎症が強くなりやすく、「数ヶ月ごとに痛くなる」ケースも少なくありません。

■② 手前の歯(大切な奥歯)がむし歯・歯周病になる
親知らずのトラブルで最も注意すべき点が、隣の奥歯にまで悪影響が及ぶことです。
・親知らずが横向きに倒れて当たっている
・汚れが溜まり、むし歯菌・歯周病菌が繁殖しやすい
・手前の歯の根元からむし歯になることも

親知らずは生え方に問題があっても、手前の健康な奥歯は噛むために大切な歯です。
その奥歯までむし歯になってしまうと、治療が複雑になったり、将来的な咬み合わせに影響する可能性があるため、早期の診断が重要です。

■③ 顎の痛み・頭痛・噛み合わせのズレ
正しい位置に生えない親知らずが周囲の歯を圧迫し続けると、噛み合わせのバランスが崩れ、顎の負担が増えることがあります。

その結果:
・顎関節周囲の痛み
・噛みにくさ
・頭痛や肩こりの増加

といった症状が出る場合があります。

■④ 頬や喉まで腫れる重度の炎症
親知らずの炎症が悪化すると、頬・喉・顎の下まで広がることもあります。
食事や飲み込みが困難になったり、口が開けにくくなるなど、生活に支障をきたす症状につながることもあります。
重症化する前に、早めに状態を確認することが大切です。

■⑤ 口腔外科での専門的な処置が必要になる場合も
横向き・埋伏・神経に近い位置など、親知らずの状態によっては専門的な技術が必要になるケースがあります。
そのため、松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、CT検査を活用した詳細診断を行い、手術リスクを丁寧にご説明しながら、安全性に配慮した治療を心がけています。

親知らずの抜歯が必要かどうかの判断基準

親知らずは「必ず抜くべき歯」ではありません。
しかし、トラブルが起こりやすい歯でもあり、放置することで周囲の健康な歯に大きな影響が出ることがあります。
そのため、正確な診断のもと「抜歯すべき親知らず」と「経過観察が適切な親知らず」を見極めることがとても重要です。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、歯科用CTを活用した精密検査により、神経・骨・親知らずの傾きまで立体的に確認し、患者様と一緒に治療の方向性を丁寧に相談しています。

抜歯した方が良いケース

■① 親知らずが横向き・斜め向きに生えている場合
横向きに生えた親知らずは、手前の歯を押してしまうことがあり、むし歯・歯周病・歯並びへの影響が出やすい状態です。
清掃性も悪いため、痛みや腫れを繰り返すことがあります。
こうした“埋伏(まいふく)した親知らず”は、歯ぐきや骨の中に深く埋まっているため、早期に状態を確認しておくことが大切です。

■② 痛み・腫れを繰り返している場合
智歯周囲炎(親知らずの周囲の炎症)は、一度落ち着いても再発しやすい傾向があります。
腫れや痛みを何度も繰り返している親知らずは、生活への支障を避けるためにも、抜歯が選択肢になることがあります。

■③ 親知らずがむし歯になっている場合
奥に生えている親知らずは、治療器具が届きにくく、むし歯治療が難しいことがあります。
また、むし歯が隣の歯(大切な奥歯)へ広がると、治療が大掛かりになる可能性もあります。
親知らず自体のむし歯が深い場合や、手前の歯に悪影響が及んでいる場合は、抜歯が検討されます。

■④ 口臭や歯ぐきの腫れが慢性的に続く場合
清掃が行き届かない親知らずまわりには、細菌が溜まりやすいため、慢性的な口臭や歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。
改善と悪化を繰り返すようであれば、抜歯がトラブル予防につながることがあります。

■⑤ 噛み合わせや歯並びに影響が出ている場合
親知らずが手前の歯を押して前歯が重なってきたり、噛みにくさが生じるケースもあります。
直接的な原因でなくとも、親知らずの方向や力の影響が疑われる場合は、事前に精密検査を行い、抜歯の必要性を慎重に判断します。

経過観察で良いケースの考え方

親知らずのすべてが「抜くべき」ではありません。
生え方や位置によっては、抜かずにしばらく様子を見ることが適切な場合もあります。
以下は、一般的に“経過観察が可能”とされるケースです。

■① 正しい方向にまっすぐ生えている場合
まっすぐ生え、上下でしっかり噛んでいる親知らずは、通常の奥歯と同じように機能します。
歯みがきが問題なくでき、むし歯や炎症のリスクが低い場合には、抜歯の必要性は高くありません。

■② CT検査で神経や血管との距離が近い場合
下あごの親知らずは、近くに「下歯槽神経」という大切な神経があります。
CT画像で神経が近いと判断された場合、あえて急いで抜かず、炎症の発症状況や歯の移動を定期的に観察し、安全な時期を見極めることがあります。

■③ 症状がなく、清掃性が良好な場合
痛みや腫れがなく、ブラッシングもしっかりできている親知らずは、トラブルを起こさずに過ごせることもあります。
そのため、半年〜1年ごとの定期検診で状態をチェックし、変化がないか見守る考え方が適切です。

■④ 上の親知らずで生え方が素直な場合
上の親知らずは比較的トラブルが少ないことがあります。
噛み合わせや歯ぐきの健康状態に問題がなければ、そのまま経過観察とするケースがあります。

■正確な判断のために必要なのは「レントゲン+CT」での診断
親知らずは、見える部分だけで判断することは難しく、歯ぐきの奥の骨や神経との位置関係を把握することが不可欠です。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、必要に応じてCT撮影を行うことで、より安全性に配慮した判断ができます。

横向き・埋伏など“難しい親知らず”にも対応する口腔外科専門の治療

親知らずは、真っすぐ生えてくる場合ばかりではなく、横向き・斜め向き・骨の中に完全に埋まったままの“埋伏(まいふく)”など、複雑な状態で生えていることが多くあります。
特に下あごの親知らずは、骨の厚みや神経との位置関係が繊細で、抜歯には専門的な判断と慎重な対応が求められます。
こうした“難しい親知らず”について多くのご相談をいただきます。
当院では、事前の精密な診査を行ったうえで、患者様の負担をできる限り抑えながら、安全性に配慮した治療を提供できるよう努めています。

大学病院レベルの外科的対応が必要なケース

親知らずの抜歯はすべてが同じ難易度ではありません。
生え方や神経との位置などにより、より慎重な手術が必要になる場合もあります。
以下は、一般的に“専門性の高い外科処置”が求められるとされるケースです。

■① 深く埋まった「完全埋伏」の親知らず
親知らずが骨の中に完全に埋まっている場合、歯ぐきの切開・骨の削除・分割抜歯などを慎重に行う必要があります。
歯根の形が複雑だったり、骨と強く癒着しているケースでは、より精密な手技が求められます。

■② 下歯槽神経に近い位置にある親知らず
下あごの中には「下歯槽神経」という大切な神経が通っています。
親知らずの根が神経と近接している場合、神経の位置を正確に把握したうえで、慎重な治療計画が重要です。

歯科用CTの撮影を行うことで、
・神経の位置
・親知らずの根の形
・根の曲がり方
・骨の厚み
などを立体的に確認できます。

■③ 歯根が曲がっている・複雑な形態の親知らず
親知らずは根が曲がっていたり枝分かれしていることがあり、抜歯の難易度が変わります。
無理に力をかけず、少しずつ分割しながら丁寧に取り除くなど、状況に合わせた外科対応が必要です。

■④ 周囲に炎症が広がっている場合
炎症によって組織が腫れている状態では、出血量や痛みのリスクが上がります。
そのため、症状をコントロールしながら適切なタイミングで手術するなど、慎重な計画が求められます。

このように、親知らずの抜歯は“見た目では判断できない複雑さ”を持つことがあります。
松本デンタルオフィィスforキッズ東大和では、大学病院と同様にCT診断を用いた慎重な治療計画を行い、必要に応じて適切な医療機関との連携も視野に入れながら、安全性に配慮した対応を心がけています。

東大和で口腔外科医に相談出来るメリット

親知らずの抜歯について「どこに相談すれば良いか分からない」という方は多くいらっしゃいます。
東大和市で口腔外科がある歯科医院に相談するメリットをまとめると、次のような点が挙げられます。

■① 身近な場所で専門的な診断が受けられる
遠方の大きな病院へ行かなくても、地元で専門的な診断が受けられることは大きな安心につながります。
初診から診断、治療後のケアまで一貫して見てもらえる点もメリットです。

■② CTを用いたスムーズな検査が可能
歯科用CTを完備している医院であれば、その日のうちに立体的な検査が行えるため、診断から治療までがスムーズに進みます。
とくに親知らずの抜歯は、神経や血管との距離を正確に把握することがとても重要です。

■③ 痛み・腫れに配慮した治療が期待できる
口腔外科処置に慣れている歯科医師であれば、抜歯時の負担軽減を考えたアプローチをとることができます。
処置後の腫れや痛みを抑えるための説明や、適切なアフターケアの提案も丁寧に行うことが可能です。

■④ 緊急時や再診が必要になった際も安心
抜歯後の経過は、個人差があります。
地元の歯科医院であれば、気になる症状が出た際にも相談しやすく、必要なタイミングで診察を受けることができます。

■⑤ お子様連れでも通いやすい環境
松本デンタルオフィスforキッズ東大和は、お子様の通院にも配慮し託児施設を完備した院内環境のため、親知らずの相談でご来院される保護者の方にも安心していただけることが多いです。

横向き・埋伏などの“難しい親知らず”は、トラブルが起こってからでは対処に時間がかかることがあります。
違和感がある方、抜歯の必要性が気になっている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
患者様の状態を丁寧に把握し、安全性に配慮した治療をご提案いたします。

親知らずの抜歯の流れ(初診〜抜歯後まで)

親知らずの抜歯は、多くの患者様にとって「少し不安を感じる治療」の一つかもしれません。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、その不安を少しでも解消できるよう、初診時のカウンセリングから抜歯後のケアまで、ひとつひとつの過程を丁寧にご説明しながら進めています。
親知らずは生え方や位置に個人差が大きく、痛みが出る原因や抜歯の必要性も患者様によって異なります。
そのため、正確な診断を行い、患者様が安心して治療に進めるようにサポートすることが大切だと考えています。

カウンセリング・検査

■① 初診カウンセリング
まずは、現在の症状やお悩みを丁寧にお伺いします。
「痛みが続いている」「腫れがよく起こる」「抜いたほうが良いのか迷っている」など、患者様が感じている不安や疑問を一つずつお聞きし、親知らずの状況を把握していきます。

特に親知らずは、
・生え方の個人差が大きい
・痛みの原因が複数ある
・必ずしも抜くとは限らない
という特徴があるため、最初のカウンセリングは非常に重要なステップです。

■② レントゲン(パノラマ撮影)
口全体のレントゲン写真を撮影し、親知らずの位置・方向・骨との関係を確認します。
レントゲンだけでも多くの情報を得られますが、埋まった親知らずや神経の位置をより正確に把握するために、次の工程に進むことがあります。

■③ 精密検査(歯科用CT撮影)
必要に応じて歯科用CTを撮影します。CT画像では、
・親知らずと神経の距離
・歯根の形
・骨の厚み
・隣の歯との位置関係

などを立体的に確認でき、治療の安全性を高めるために欠かせない検査です。
特に、埋伏した親知らずや根が曲がっているケースでは、CTの精密な情報が治療計画を立てる際の重要な判断材料になります。

■④ 治療方針の説明
検査結果にもとづき、

・抜歯が必要な理由
・抜歯しない場合のリスク
・神経との距離や難易度
・治療に伴う注意点
などを分かりやすく丁寧にご説明します。

治療内容を理解していただいたうえで、患者様と一緒に治療方針を決めていきます。

抜歯手技の流れと所要時間

親知らずの抜歯は、その生え方や位置により所要時間が大きく変わります。

■① 麻酔
抜歯前には、局所麻酔を丁寧に行います。
麻酔がしっかり効いていることを確認してから処置に入りますので、「抜歯が痛いのでは…」と心配される方も、安心して治療を受けられるよう配慮しています。

■② 歯ぐきの切開(必要な場合)
横向き・斜め・完全埋伏の親知らずの場合は、歯ぐきを小さく開き、歯が見えるようにします。
まっすぐ生えているケースでは、切開を行わずに抜歯できる場合もあります。

■③ 骨の削除・歯の分割(必要な場合)
親知らずが骨に覆われている場合は、必要な最小限の範囲で骨を削り、歯を取り出しやすくします。
また、歯を一度に抜くことが難しい場合は、歯を数個のパーツに分割して、安全性に配慮しながら慎重に進めます。

■④ 親知らずの摘出
適切な角度や力の方向を調整しながら、親知らずをゆっくりと摘出します。
無理に力を加えず、細かく確認しながら行うことで、周囲の組織への負担を減らします。

■⑤ 止血・縫合
抜歯後は傷口を丁寧に縫合し、止血を確認します。
縫合の有無は抜歯の難易度によって変わりますが、縫うことで治癒を安定させる効果が期待できます。

■⑥ 所要時間の目安
親知らずの状態によって、抜歯にかかる時間は大きく異なります。
・まっすぐ生えている場合 … 10〜20分程度
・横向き・埋伏している場合 … 30分〜1時間程度が目安

あくまで一般的な時間であり、個人差があります。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、患者様の負担や不安が少なくなるよう、適切なペースで進めています。

抜歯後に起こりやすい症状と対処方法

親知らずの抜歯後は、体の自然な反応としてさまざまな症状が出ることがあります。
初めて親知らずを抜く方は「どれくらい腫れるの?」「痛みは続くの?」と不安を感じられることも多いですが、多くの場合は適切なケアで落ち着いていきます。

痛み・出血・口が開きづらい場合

■① 痛みについて
抜歯後の痛みは、個人差があるものの、術後1〜3日程度をピークに徐々に軽減していきます。
特に埋伏している親知らずを抜歯した場合は、通常よりも腫れや痛みが出やすい傾向があります。

<よくある痛みの経過>
術後 1日目:痛みや違和感が出やすい
術後 2〜3日目:腫れ・痛みのピーク
術後 4日以降:徐々に改善
1〜2週間:ほとんど気にならなくなることが多い

処方された痛み止めを適切なタイミングで使用し、無理をせず安静に過ごすことが大切です。

■② 出血について
抜歯後は、数時間〜半日ほど薄い出血が続くことがあります。これは傷口が治ろうとしている自然な反応です。

<対処方法>
・ガーゼを20〜30分しっかり噛む
・唾液と少量の血が混ざるのはよくある状態
・うがいのしすぎは、かさぶたが剝がれる原因になるため注意
・寝る際は枕を少し高くしてあげると出血が落ちつきやすい

大量の出血や長時間続く場合は、ご連絡いただくことで適切に対応いたします。

■③ 口が開きづらい(開口障害)
抜歯後は、筋肉や周囲の組織が一時的に硬くなり、口が開けづらくなることがあります。特に下あごの親知らずを抜いた場合に起こりやすい症状です。

<一般的な経過>
・術後 2〜3日で最も開けづらい
・1週間ほどで徐々に改善
・2週間程度で気にならなくなることが多い

温かいタオルで頬を優しく温めると血流が改善し、筋肉のこわばりが和らぎやすくなります。
ただし、腫れが強い時期は冷やすほうが適切な場合もあるため、当院では症状に応じてアドバイスを行っています。

ドライソケット予防のポイント

親知らずの抜歯後に注意したい症状のひとつが 「ドライソケット」です。
これは、傷口にできる血のかさぶた(血餅)が剥がれてしまい、骨が露出して強い痛みが続く状態のことを指します。
発生率は高くはありませんが、発症すると痛みが長引くことがあるため、予防するためのポイントを知っておくことが大切です。

■① 抜歯当日の強いうがいは避ける
かさぶたが剝がれる最大の原因が、抜歯直後の“強いうがい”です。
口の中に血の味がしても、ゴシゴシうがいをするのは避け、軽くゆすぐ程度に留めましょう。

■② ストローで飲み物を飲まない
ストローで吸う動作は、傷口の血餅が吸い出される原因になることがあります。
抜歯後しばらくはコップで飲むようにしましょう。

■③ 喫煙は可能な限り控える
喫煙は血流を悪くし、治癒を遅らせる要因になります。また吸引の動きが血餅を外しやすいため、抜歯後の喫煙は控えることが推奨されます。

■④ 食事は柔らかいものから
かたい食べ物・熱い食べ物は傷口に刺激を与えることがあります。
術後は、お粥・スープ・柔らかいうどんなど、刺激の少ないものを選びましょう。

■⑤ しっかり休息をとる
激しい運動や入浴は血流が急激に増え、痛みや腫れが強くなることがあります。
抜歯当日は、身体を休め、穏やかに過ごすことが大切です。

当院で行える口腔外科治療について

口腔外科は、むし歯や歯周病の治療だけではなく、親知らずの抜歯、外傷(ケガ)、顎のトラブル、粘膜の異常など、口の中やあご周囲に生じる幅広い症状を専門的に診察・治療する分野です。
松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、地域の皆さまが安心して口腔外科の相談をしていただけるよう、お子様から大人の方まで、さまざまなお口のトラブルに対応できる体制を整えています。

口腔外科のメニュー

松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、以下のような口腔外科領域の相談・治療に対応しています。

■① 親知らずの診断・抜歯
横向き・斜め・埋伏(骨に埋まった状態)など、複雑な生え方をした親知らずにも対応しています。
歯科用CTを用いた精密な診断により、神経や血管との位置関係を立体的に確認し、安全性に配慮した治療計画を立てていきます。

・痛みや腫れを繰り返す
・歯並びや噛み合わせへの影響が心配
・抜くべきか迷っている
といったタイミングでも、まずは診査のための受診がおすすめです。

■② 口内のケガ・外傷
転倒やスポーツ中の衝突などで、唇や歯ぐきが切れたり、歯が欠けてしまった際の応急処置・治療を行います。
歯が折れた、歯がグラグラする、歯ぐきが腫れてしまったなど、突然のトラブルにも対応しています。

■③ お口の粘膜の異常
口内炎が繰り返しできる、白いできもの・しこりがある、頬の内側を噛んでしまって腫れてしまった…など、粘膜の異常に関する診察・治療も可能です。
治りにくい場合は専門的な検査が必要なこともあるため、早めのご相談をおすすめしています。

■④ 顎関節に関するご相談
顎が痛む、口が大きく開かない、カクカク音がするなど、顎関節症の疑いがある場合にも対応しています。
生活習慣や噛み合わせ、筋肉の緊張など、さまざまな要因を踏まえて診断を行います。

■⑤ 炎症・膿のトラブル(歯ぐきの腫れなど)
親知らずによる智歯周囲炎、歯ぐきの腫れ、細菌感染によって頬が腫れるなどの症状は、悪化させるほど治療が複雑になることがあります。
まずは炎症の状態を評価し、必要な治療を行います。

お子様のお口の急な怪我にも対応

当院は「forキッズ」の名前の通り、お子様の通院にも配慮した環境を整えております。
そのため、お子様の突然のお口のケガにも対応できる体制があります。

たとえば、

・転んで歯をぶつけてしまった
・歯が折れた、欠けた
・唇や歯ぐきから出血している
・ぶつけた箇所が腫れてきた
などは、すぐにご相談いただくことで、適切な処置につながります。

また、乳歯のケガは永久歯の生え方に影響することもあるため、状態の確認がとても大切です。
当院では、お子様が怖がらないように、声かけや説明の仕方にも十分配慮しながら診察を行っています。

口腔外科専門医による治療が可能

松本デンタルオフィスforキッズ東大和では、口腔外科分野の知識と経験を持つ歯科医師が在籍し、専門的な診断と治療が可能です。
口腔外科は、親知らずの抜歯や外傷の処置だけでなく、顎や粘膜の状態、神経・血管との位置関係など、医療的な判断が求められる分野です。
そのため、経験を積んだ歯科医師による診断を受けられることは、患者様の安心につながると考えています。
また、必要に応じて歯科用CTを用いた検査を行い、リスクの説明・治療計画・術後のケアまで、丁寧にサポートしてまいります。
親知らずをはじめとした口腔外科領域は、痛みや腫れ・外傷など“突然のトラブルが起こりやすい分野”です。
東大和市でお口の異常や気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
患者様お一人ひとりの状態に合わせて、適切な治療をご案内いたします。

お問い合わせ

Contact

東大和市の歯医者・歯科
松本デンタルオフィス for キッズ 東大和まで、お気軽にお問い合わせ下さい。

一番上に戻る