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マタニティ歯科

Medical information

マタニティー歯科とは?

妊娠は女性にとって特別な時期であり、身体の変化はお口の健康にも大きな影響を与えます。マタニティー歯科とは、妊婦さんとそのお腹の中の赤ちゃんの健康を守るための専門的な歯科治療のことです。妊娠中はホルモンバランスの変化やつわりなどで、普段よりも口腔ケアが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産のリスクを増加させることが知られています。
マタニティー歯科では、妊婦さんの体調やホルモン変化を考慮しながら、安全で効果的な治療と予防ケアを提供します。妊娠初期、中期、後期それぞれの時期に応じた適切なケアが必要であり、歯科医師は妊婦さん一人ひとりの状況に合わせた最善の治療計画を立てます。

マタニティー歯科の重要性

出産予定日の1か月前までが、歯科治療の可能期間ですが、妊婦の状態や具体的な症状に応じて、治療の範囲が限定されることがあります。以下の期間を目安に受診を検討してください。

妊娠中の口腔健康管理

妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの増加により、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。これにより、妊娠性歯肉炎や妊娠性エプーリスといった特有の口腔疾患が発生することがあります。これらの疾患を放置すると、歯周病へと進行し、さらには全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
妊婦さんの口腔健康を保つことは、生まれてくる赤ちゃんの健康にも直結しています。例えば、歯周病菌が血流を通じて胎盤に到達し、早産や低体重児出産のリスクを高めることが研究で示されています。したがって、妊娠中の適切な口腔ケアは、母子ともに健康な妊娠期間を過ごすために非常に重要です。

安定期の歯科治療

妊娠中期(5~8ヶ月)は、つわりも収まり、比較的体調が安定する時期です。この時期は、歯科治療を受けるのに最適な時期とされています。妊娠初期は流産のリスクが高く、妊娠後期は早産のリスクがあるため、緊急を要する場合を除き、通常の歯科治療は安定期に行うことが推奨されます。
妊娠中期には、虫歯や歯周病の治療だけでなく、歯石除去やフッ素塗布などの予防ケアも重要です。これにより、妊娠中や産後に起こりうる口腔トラブルを未然に防ぐことができます。また、歯科医師による定期検診を受けることで、口腔内の健康状態を常に把握し、必要なケアを適切なタイミングで行うことが可能になります。

出産後のフォローアップ

出産後も母子の健康を守るためには、継続的な口腔ケアが不可欠です。産後は育児に追われ、自分自身のケアが疎かになりがちですが、口腔健康を保つことで全身の健康も維持することができます。また、赤ちゃんの歯が生え始める時期には、虫歯予防のための適切なケアを行うことが重要です。
マタニティー歯科では、妊娠中だけでなく、出産後のフォローアップも重視しています。母子手帳を活用しながら、母親と赤ちゃんの口腔健康管理をサポートするプログラムを提供し、健康な歯を育てるためのアドバイスを行います。

こんなお悩みありませんか?

妊娠中は身体にさまざまな変化が起こり、その中にはお口の中の健康にも大きな影響を与えるものが含まれています。マタニティー歯科では、妊婦さんが直面するお口のトラブルやつわりによる口腔ケアの問題に対して、専門的なケアとサポートを提供しています。以下では、妊娠中に多くの妊婦さんが抱えるお悩みについて詳しく解説し、その対策方法をご紹介します。

妊娠中の歯のトラブル

妊娠性歯肉炎

妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが炎症を起こしやすくなります。妊娠性歯肉炎は、歯ぐきが赤く腫れて出血しやすくなる症状で、妊婦さんの約60%が経験するとされています。この状態を放置すると、歯周病に進行するリスクが高まります。
対策方法
妊娠中も定期的な歯科検診を受けることが重要です。歯科医師によるプロフェッショナルケアと、正しい歯磨き習慣を維持することで、妊娠性歯肉炎の進行を防ぎます。柔らかい歯ブラシを使用し、歯ぐきを傷つけないように丁寧にブラッシングすることが推奨されます。

妊娠性エプーリス

妊娠性エプーリスは、歯ぐきにできる良性の腫瘍で、妊娠中のホルモン変化により発生することがあります。通常は出産後に自然と治癒しますが、大きくなると不快感を伴う場合もあります。

対策方法

妊娠中にこのような症状が現れた場合は、歯科医師に相談し適切なケアを受けることが大切です。場合によっては、腫瘍の除去が必要になることもありますが、多くの場合は出産後に自然と消えるため、経過観察が基本となります。

つわりと口腔ケアの問題

つわりによる嘔吐と口腔環境の悪化

つわりによる嘔吐は、口腔内を酸性にし、歯のエナメル質を溶かしてしまう原因となります。これにより、歯が弱くなり虫歯や歯周病のリスクが増加します。
対策方法
つわりの後は、水で口をすすぐことで口腔内の酸性度を低下させることが重要です。歯磨きはつわりが落ち着いてから行うのが理想的です。また、重曹を溶かした水でうがいをすることで、酸を中和し、口腔内のpHバランスを保つことができます。

歯磨きへの不快感

つわりの時期は歯ブラシを口に入れるだけで吐き気を催すことが多く、適切な口腔ケアが難しくなります。
対策方法
柔らかい歯ブラシや小さなヘッドの歯ブラシを使用することで、歯磨きの際の不快感を軽減できます。また、歯磨き粉の香りや味が気になる場合は、無香料・無味のものを選ぶとよいでしょう。歯磨きがどうしても困難な場合は、デンタルリンスやキシリトールガムを活用して、口腔内の清潔を保つよう努めましょう。

妊娠期別の歯科治療

妊娠は女性の身体に大きな変化をもたらす特別な期間であり、この期間中の歯科治療には特別な配慮が必要です。妊娠の各時期に応じた適切な歯科治療を受けることで、母子ともに健康な妊娠期間を過ごすことができます。以下では、妊娠初期、中期、後期における歯科治療について詳しく説明します。

妊娠初期の歯科治療(1~4ヶ月)

特徴とリスク
妊娠初期は、胎児の主要な器官が形成される重要な時期です。この期間中は、母体のホルモンバランスが急激に変化し、つわりなどの症状が現れることが多いです。これにより、口腔ケアが難しくなることがあり、口腔内環境が悪化するリスクが高まります。
※注意点
妊娠初期は流産のリスクが高いため、緊急を要する場合を除き、歯科治療は控えるのが一般的です。しかし、どうしても必要な場合には、歯科医師と相談し、母体と胎児に負担の少ない方法を選択します。例えば、痛みや感染症のリスクがある場合には、応急処置を行い、本格的な治療は安定期以降に延期します。
※対策方法

  • つわりがある場合は、歯磨きが難しくなるため、デンタルリンスやフッ素洗口剤を使用して口腔内を清潔に保ちます。
  • 柔らかい歯ブラシを使用し、優しくブラッシングすることで、歯ぐきを傷つけずにケアを行います。
  • 定期的な歯科検診を受け、歯科医師のアドバイスに従って適切な口腔ケアを行います。

妊娠初期の歯科治療(1~4ヶ月)

特徴とリスク
妊娠初期は、胎児の主要な器官が形成される重要な時期です。この期間中は、母体のホルモンバランスが急激に変化し、つわりなどの症状が現れることが多いです。これにより、口腔ケアが難しくなることがあり、口腔内環境が悪化するリスクが高まります。
※注意点
妊娠初期は流産のリスクが高いため、緊急を要する場合を除き、歯科治療は控えるのが一般的です。しかし、どうしても必要な場合には、歯科医師と相談し、母体と胎児に負担の少ない方法を選択します。例えば、痛みや感染症のリスクがある場合には、応急処置を行い、本格的な治療は安定期以降に延期します。
※対策方法

  • つわりがある場合は、歯磨きが難しくなるため、デンタルリンスやフッ素洗口剤を使用して口腔内を清潔に保ちます。
  • 柔らかい歯ブラシを使用し、優しくブラッシングすることで、歯ぐきを傷つけずにケアを行います。
  • 定期的な歯科検診を受け、歯科医師のアドバイスに従って適切な口腔ケアを行います。

妊娠中期の歯科治療(5~8ヶ月)

特徴とリスク
妊娠中期は、つわりが収まり、体調が比較的安定する時期です。この期間は、「安定期」と呼ばれ、歯科治療を行うのに最適な時期とされています。妊婦さんの身体が落ち着いているため、通常の歯科治療を安全に行うことができます。
※注意点
この時期は、妊娠中に起こりやすい口腔トラブル(妊娠性歯肉炎や虫歯など)を予防・治療する絶好の機会です。特に、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めるため、適切なケアが必要です。
※対策方法

  • 妊娠中期には、虫歯や歯周病の治療を行い、歯石除去やフッ素塗布などの予防処置を受けることが推奨されます。
  • 歯科検診を定期的に受け、口腔内の健康状態をチェックし、必要なケアを受けます。
  • 歯磨きやフロスを使用して、毎日の口腔ケアを徹底します。

妊娠後期の歯科治療(9ヶ月~)

特徴とリスク
妊娠後期は、お腹が大きくなり、身体的に負担が増える時期です。陣痛がいつ始まってもおかしくないため、長時間の治療やストレスを避けることが重要です。この期間中は、出産準備のため、身体を安静に保つことが求められます。
※注意点
妊娠後期には、急を要する場合を除き、通常の歯科治療は避けるのが一般的です。特に、仰向けでの治療が困難な場合は、身体に負担をかけない体勢での治療を心掛けます。また、緊急時には、最低限の処置を行い、出産後に本格的な治療を再開することが推奨されます。
※対策方法

  • 妊娠後期には、歯科検診を受ける際に、楽な体勢で診療を受けるよう歯科医師に相談します。
  • 定期的なケアを継続し、口腔内の健康状態を維持するために、軽度の口腔ケアを心掛けます。
  • 出産後に備えて、歯科医師と治療計画を立て、必要なケアをスムーズに再開できるよう準備します。

妊婦さんにおすすめの口腔ケア

妊娠中は女性の体に多くの変化が起こり、口腔内の健康状態にも影響を与えることがあります。適切な口腔ケアを行うことで、妊娠中の口腔トラブルを予防し、健康な妊娠期間を過ごすことができます。ここでは、妊婦さんにおすすめの口腔ケアについて、歯磨きのポイントとフッ素やキシリトールの活用法を詳しくご紹介します。

歯磨きのポイント

正しい歯磨きの重要性

妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすく出血しやすい状態になります。これを妊娠性歯肉炎といい、適切な歯磨きが非常に重要です。正しい歯磨き習慣を身につけることで、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

歯ブラシの選び方

柔らかめの歯ブラシを選びましょう。硬い歯ブラシは歯ぐきを傷つけやすく、妊娠性歯肉炎を悪化させる可能性があります。ヘッドの小さい歯ブラシは、奥歯や細かい部分までしっかり磨くことができるのでおすすめです。

歯磨きの方法

  1. ブラッシングの角度: 歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、優しく小刻みに動かします。
  2. 磨く順番: 口の中を上下左右の4ブロックに分けて、それぞれのブロックを順番に磨きます。磨き残しを防ぐために、一定の順序で磨くことが大切です。
  3. 時間をかける: 毎回少なくとも2分間かけて丁寧に磨きましょう。特に歯と歯の間や歯ぐきのラインはしっかりと磨きます。

補助的なケア

デンタルフロスや歯間ブラシを併用して、歯と歯の間のプラークを除去しましょう。これにより、ブラッシングだけでは取りきれない汚れをしっかり落とすことができます。

フッ素とキシリトールの活用

フッ素の効果と使用方法

フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化することで虫歯予防に効果的です。妊娠中は、フッ素入りの歯磨き粉やフッ素洗口剤を使用することで、虫歯リスクを減らすことができます。

フッ素入り歯磨き粉

フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、日常的にフッ素を取り入れることができます。歯磨き後は口をしっかりすすがず、フッ素が歯に残るようにすることで、より効果を発揮します。

フッ素洗口剤

就寝前や食後にフッ素洗口剤を使用することで、歯の再石灰化を助けます。特に就寝前の使用が効果的です。使用後は30分間飲食を避けることで、フッ素の効果を最大限に引き出すことができます。

キシリトールの効果と使用方法

キシリトールは虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を抑制し、唾液の分泌を促進することで虫歯予防に役立ちます。妊娠中の口腔ケアにキシリトールを取り入れることで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

キシリトールガム

キシリトールガムを食後や間食後に噛むことで、唾液の分泌が促され、口腔内のpHバランスが中和されます。唾液は天然の洗浄剤として働き、歯の再石灰化を助けます。

キシリトールタブレット

ガムを噛むのが苦手な方には、キシリトールタブレットが効果的です。タブレットは手軽に摂取でき、虫歯予防に役立ちます。

妊娠中に避けるべきこと

妊娠中は母体と胎児の健康を守るために、さまざまな注意が必要です。特に歯科治療に関しては、妊婦さんが安心して過ごせるように無理のない治療と適切なケアが求められます。ここでは、妊娠中に避けるべきことについて、無理な治療のリスクと市販薬やサプリメントの注意点を詳しく解説します。

無理な治療のリスク

緊急性のない治療は避ける

妊娠中は、特に初期と後期には無理な治療を避けることが重要です。妊娠初期(1~4ヶ月)は、胎児の器官形成が進む大事な時期であり、流産のリスクが高まるため、治療は控えた方が良いです。また、妊娠後期(9ヶ月~)は早産のリスクがあるため、緊急を要しない治療は産後に延期するのが望ましいです。

長時間の治療は負担になる

妊娠中期(5~8ヶ月)は比較的安定期とされていますが、それでも長時間の治療は母体にとって負担になります。歯科治療は短時間で済むものに限定し、無理な体勢やストレスを避けるよう心掛けましょう。

応急処置で対応

緊急を要する場合(痛みが強い虫歯や感染症など)は、応急処置で対応し、症状が安定するまで待つことが推奨されます。歯科医師と相談し、最も安全な治療計画を立てることが大切です。

市販薬やサプリメントの注意点

市販薬のリスク

妊娠中は市販薬の使用に慎重になる必要があります。特に、痛み止めや抗生物質、鎮痛薬などは胎児に影響を及ぼす可能性があるため、自己判断での服用は避けるべきです。歯科治療中に必要な場合は、必ず歯科医師や産婦人科医と相談し、妊婦に安全な薬を処方してもらいましょう。

サプリメントの注意点

妊娠中は、栄養バランスを保つためにサプリメントを摂取することが一般的ですが、過剰摂取には注意が必要です。特にビタミンAやビタミンD、鉄分の過剰摂取は胎児に悪影響を与えることがあります。サプリメントを使用する際は、医師と相談して適切な量を守るようにしましょう。

ハーブや自然療法のリスク

自然療法やハーブの使用も、妊娠中は慎重に検討する必要があります。一部のハーブは子宮を刺激したり、ホルモンバランスに影響を与えることがあり、流産や早産のリスクを高める可能性があります。ハーブや自然療法を試す前に、必ず医師に相談しましょう。

口腔ケア製品の選び方

フッ素入り歯磨き粉

妊娠中は虫歯のリスクが高まるため、フッ素入りの歯磨き粉を使用することが推奨されます。フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化することで虫歯予防に効果的です。ただし、過剰な使用は避け、適量を守って使用しましょう。

アルコールフリーのマウスウォッシュ

アルコールを含むマウスウォッシュは、妊娠中の使用には適していません。アルコールフリーのマウスウォッシュを選び、口腔内の清潔を保つようにしましょう。また、キシリトール入りの製品は虫歯予防に効果があるため、併用すると良いです。

歯間ブラシやデンタルフロス

歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯と歯の間のプラークをしっかり除去しましょう。これにより、妊娠性歯肉炎や虫歯の予防に役立ちます。優しく丁寧に使用することで、歯ぐきを傷つけずにケアを行えます。

妊婦さんからよくいただく質問Q&A

妊娠中の女性にとって、歯科治療に関する疑問や不安は尽きません。特に、レントゲン撮影や麻酔、薬の安全性などは胎児への影響が心配されるため、慎重な対応が必要です。ここでは、妊婦さんからよくいただく質問に対して、専門的な見地から詳しくお答えします。

レントゲン撮影は大丈夫?

A1

安全性について

歯科で使用されるレントゲンは、非常に低い放射線量で撮影されるため、妊娠中の胎児に影響を与えるリスクはほとんどありません。歯科用レントゲンは口腔内の特定部分のみを撮影するため、腹部に直接的な影響が及ぶことはないのです。

麻酔や薬の安全性は?

A2

局所麻酔の使用

妊娠中の局所麻酔は、一般的に安全とされています。歯科治療で使用される麻酔薬(例えばリドカイン)は、胎児に影響を与えることなく、局所的に作用します。ただし、麻酔薬に含まれる血管収縮薬については、必要に応じて使用を控えることも可能です。

歯科治療を避けるべき時期はありますか?

A3

治療を避けるべき時期

妊娠初期(1~4ヶ月)と妊娠後期(9ヶ月~)は、できるだけ歯科治療を避けることが望ましいです。妊娠初期は胎児の器官形成が進む重要な時期であり、流産のリスクが高いため、治療は慎重に行われます。妊娠後期は早産のリスクがあるため、緊急を要しない治療は避け、安定期(5~8ヶ月)に行うのが一般的です。

歯科治療のための最適なタイミングは?

A4

安定期の治療

妊娠中期(5~8ヶ月)は、つわりも収まり体調が安定してくるため、歯科治療を行うのに最適な時期とされています。この時期に必要な治療を集中して行い、妊娠期間を通じて口腔内の健康を保つことが重要です。

口腔ケアで特に気を付けることは?

A5

正しい歯磨き

妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすく出血しやすくなります。柔らかい歯ブラシを使用し、歯と歯ぐきの境目を優しくブラッシングすることが重要です。フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯予防にも効果があります。

妊娠中の特有の口腔疾患

妊娠中はホルモンバランスの変化や身体の状態が大きく変わるため、口腔内にも特有の疾患が発生しやすくなります。特に、妊娠性歯肉炎、妊娠性エプーリス、唾液つわりといった症状は妊婦さんにとって一般的な問題となり得ます。ここでは、これらの口腔疾患について詳しく説明し、その対策方法についても紹介します。

妊娠性歯肉炎

症状と原因

妊娠性歯肉炎は、妊娠中にホルモンの変化によって歯ぐきが炎症を起こしやすくなる状態です。特に、エストロゲンとプロゲステロンの増加が歯ぐきの血流を増加させ、炎症を引き起こしやすくなります。妊娠性歯肉炎の主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 歯ぐきの腫れ
  • 歯ぐきの出血
  • 歯ぐきの赤み
  • 歯磨き時の痛みや不快感

対策方法

妊娠性歯肉炎の予防と対策には、以下のような方法が有効です。

定期的な歯科検診

妊娠中は定期的に歯科検診を受けることで、早期に歯肉炎の兆候を発見し、適切な治療を受けることができます。歯科医師によるプロフェッショナルクリーニングや適切なアドバイスを受けることで、歯肉炎の進行を防ぐことができます。

正しい歯磨き方法

柔らかい歯ブラシを使用し、歯と歯ぐきの境目を優しく丁寧に磨くことが重要です。フッ素入りの歯磨き粉を使用することで、虫歯予防にも効果があります。歯間ブラシやデンタルフロスを併用して、歯と歯の間のプラークをしっかりと除去することも大切です。

口腔ケア製品の使用

抗菌効果のあるマウスウォッシュやフッ素洗口剤を使用することで、口腔内の細菌の増殖を抑え、歯肉炎の予防に役立ちます。

妊娠性エプーリス

症状と原因

妊娠性エプーリスは、妊娠中のホルモン変化によって歯ぐきに発生する良性の腫瘍です。この腫瘍は通常、出産後には自然に消失しますが、妊娠中は不快感を伴うことがあります。妊娠性エプーリスの主な症状には以下のようなものがあります。

  • 歯ぐきの腫れ
  • 出血しやすい歯ぐき
  • 歯ぐきの一部がコブのように盛り上がる

対策方法
妊娠性エプーリスの対策には、以下のような方法があります。
※定期的な観察
妊娠性エプーリスは通常、出産後に自然と消失します。定期的に歯科医師の診察を受け、腫瘍の状態を観察し続けることが重要です。必要に応じて、歯科医師と相談し、適切な処置を行うことができます。
※口腔ケアの徹底
口腔内を清潔に保つことで、妊娠性エプーリスの悪化を防ぐことができます。定期的なブラッシングやマウスウォッシュの使用を徹底し、炎症を抑えることが重要です。

唾液つわり

症状と原因

唾液つわりは、妊娠中に唾液の分泌量が増加し、口腔内が常に唾液で満たされる状態を指します。この症状は、妊娠初期によく見られ、妊婦さんにとって非常に不快な状態となることがあります。唾液つわりの主な症状には以下のようなものがあります。

  • 唾液の過剰分泌
  • 唾液がネバネバする感じ
  • 唾液を頻繁に飲み込む必要がある

対策方法
唾液つわりの対策には、以下のような方法があります。
※こまめなうがい
水やマウスウォッシュでこまめにうがいをすることで、口腔内の不快感を軽減できます。特に、抗菌効果のあるマウスウォッシュを使用することで、口腔内の清潔を保つことができます。
※ガムやタブレットの使用
キシリトールガムやタブレットを噛むことで、唾液の分泌を促し、口腔内のpHバランスを整えることができます。これにより、唾液つわりの症状を和らげることができます。
※こまめな水分補給
水分をこまめに摂取することで、口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の粘り気を軽減することができます。

出産後の口腔ケア

出産後は育児に追われる一方で、母親自身の健康管理も非常に重要です。特に口腔ケアは、全身の健康を維持するために欠かせない要素です。また、赤ちゃんの口腔ケアも早期からの適切な対応が必要です。ここでは、産後の歯科検診の重要性と赤ちゃんの口腔ケアについて詳しく説明します。

産後の歯科検診の重要性

母親の健康維持

出産後は、ホルモンバランスの変化や睡眠不足などで、母親の身体に多くの負担がかかります。この時期に適切な口腔ケアを怠ると、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。産後の歯科検診は、母親の健康を維持するために非常に重要です。
※歯周病のリスク
出産後の女性は、ホルモンバランスの変化により、歯周病のリスクが高まることがあります。歯周病は、歯ぐきの炎症や出血、歯の動揺を引き起こし、放置すると歯を失う原因となります。定期的な歯科検診を受けることで、歯周病の早期発見と治療が可能になります。
※虫歯の予防
妊娠中に口腔ケアが十分にできなかった場合、産後は虫歯のリスクが高まります。特に、夜間の授乳などで歯磨きのタイミングを逃すことが多いため、定期的な歯科検診で虫歯のチェックと予防処置を行うことが重要です。
※母子の健康な生活のために
母親の口腔健康は、赤ちゃんの健康にも影響を与えます。例えば、母親が虫歯や歯周病を持っていると、赤ちゃんへの感染リスクが高まります。健康な母親が健康な子供を育てるためにも、産後の歯科検診は欠かせません。

赤ちゃんの口腔ケア

早期の口腔ケアの重要性

赤ちゃんの口腔ケアは、生まれた直後から始めることが推奨されます。適切な口腔ケアを早期から行うことで、将来の虫歯や歯周病のリスクを大幅に減少させることができます。
※ガーゼやシリコンブラシの使用
生まれてすぐの赤ちゃんの口腔ケアには、ガーゼやシリコンブラシを使用します。授乳後にガーゼを湿らせて優しく口の中を拭くことで、口腔内の清潔を保ちます。これにより、口腔内の細菌の増殖を防ぐことができます。
歯が生え始めたら
赤ちゃんの歯が生え始めたら、専用の歯ブラシを使用してケアを始めます。最初は1日1回、夜寝る前に歯を優しく磨いてあげましょう。歯磨き習慣を早期に身につけることで、将来の口腔健康を守ることができます。
※フッ素の活用
フッ素は歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化する効果があります。赤ちゃんの歯が生え始めたら、フッ素入りの歯磨き粉を少量使うか、フッ素塗布を行うことで、虫歯予防に効果的です。フッ素の使用については、歯科医師と相談して適切な方法を選びましょう。
歯科検診の開始
赤ちゃんの歯が生え始めたら、定期的な歯科検診を開始します。初めての歯科検診は、歯が生え始めたらすぐに、遅くとも1歳の誕生日までに行うことが推奨されます。定期的な検診を受けることで、歯の発育や虫歯の早期発見・治療が可能になります。
※歯科医師との連携
赤ちゃんの口腔ケアについては、歯科医師との連携が重要です。歯科医師から適切なアドバイスを受け、家庭でのケア方法を学ぶことで、赤ちゃんの健康な歯を育てることができます。

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