こんにちは。松本デンタルオフィスforキッズです。
「子どもの歯並びが気になるけど、今から治療を始めても良いの?」「どのタイミングが一番効果的なの?」そんな疑問をお持ちの方に、小児矯正を始める最適な時期やそのメリット、注意点について解説します。早期の治療がもたらす効果や治療を始める目安など、親御さんが知っておきたい情報をお届けします。お子さんの未来の笑顔を守るために、ぜひ参考にしてください。
1.こんなお悩みありませんか?
お子様の歯並びについて、このようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 子どもの歯並びが気になるけれど、いつ治療を始めるべきか分からない
「矯正治療って早いほうが良いの?」「永久歯が生えそろってからでいいの?」といった疑問はよくいただくご相談の一つです。 - 歯並びの影響で発音や食事に問題があると感じる
歯並びが乱れていると、噛む力が十分に伝わらなかったり、発音が不明瞭になったりすることがあります。成長期のタイミングで矯正を始めることで、これらの問題を改善することが可能です。 - 費用や治療期間について具体的な情報が知りたい
小児矯正の費用や治療期間は、ケースによって異なります。治療を始めるタイミングや選択する装置によっても変わるため、事前の情報収集が大切です。
「いつ矯正を始めるのがベストなの?」という疑問にお答えするため、小児矯正の始めどきについて詳しくお話ししていきます。お子様の成長を見ながら、最適なタイミングを一緒に考えていきましょう!
2.小児矯正とは?
お子様の矯正治療について、「そもそも小児矯正とはどんな治療なのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。ここでは、小児矯正の基本的な概要や特徴、大人の矯正治療との違いについてお伝えします。
小児矯正の基本的な概要
小児矯正とは、成長期のお子様を対象に、歯並びや噛み合わせを整えるために行う矯正治療のことです。歯だけでなく、顎の成長や顔のバランスを考慮して治療を進めるため、将来的に健康的で美しい歯並びを作る土台となります。
- 対象年齢 一般的には、6歳~12歳頃の乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に始めることが多いです。この時期は、顎の成長をコントロールしやすいのが特徴です。
- 目的 将来的な大掛かりな矯正を避けたり、抜歯をしないで治療を進めたりすることが目的です。
永久歯が生える時期に行う治療の特徴
小児矯正の特徴は、永久歯が生えそろう前に治療を始めることで、成長を利用して歯並びや噛み合わせを自然に整えることができる点です。
- 顎の成長をサポート この時期に矯正を行うと、顎の成長を正しい方向に導くことができ、永久歯が自然にきれいに並ぶスペースを確保しやすくなります。
- 抜歯を避ける可能性が高まる 大人の矯正では抜歯が必要になることがありますが、小児矯正では顎を広げたり成長を利用したりすることで、抜歯を避ける治療が可能です。
- 治療期間が短くなることも 成長期に治療を行うことで、後の矯正治療の期間が短くなるケースもあります。
大人の矯正との違い
小児矯正と大人の矯正には、いくつかの大きな違いがあります。
- 成長期を利用した治療 小児矯正では、成長期の顎の柔軟性を利用して歯並びや噛み合わせを整えるため、治療がスムーズに進む場合が多いです。一方、大人の場合は成長が止まっているため、歯や顎を動かすためのアプローチが異なります。
- 治療の目的 小児矯正は「将来的なトラブルを予防する」ことが主な目的であるのに対し、大人の矯正は「既存の問題を改善する」ことが主な目的となります。
- 装置の選択肢 小児矯正では、顎の成長を助けるための装置(拡大床や機能的矯正装置)がよく使われますが、大人の矯正では、歯を動かすためのブラケットやマウスピース型装置が中心となります。
小児矯正は、大人の矯正治療とは異なり、成長を味方につけた治療ができる点が大きな特徴です。早い段階で矯正を始めることで、将来的な大掛かりな治療や抜歯のリスクを減らすことができます。
3.矯正を始める最適な時期
「小児矯正はいつ始めるのがベストですか?」という質問を、親御さんからよくいただきます。矯正治療を始める時期は、お子様の歯の状態や成長によって異なりますが、一般的な目安やチェックポイントをご紹介します。
乳歯から永久歯に変わるタイミングの重要性
小児矯正の最適なタイミングは、乳歯から永久歯に生え変わる「混合歯列期」と呼ばれる時期です。この期間は6歳~12歳頃で、矯正治療の効果が高いとされています。
- なぜこの時期が重要? 混合歯列期は顎の骨が柔らかく、成長も活発なため、歯や顎を動かしやすい時期です。この時期に矯正を行うことで、成長を利用しながら歯並びを整えることが可能です。
- 永久歯が正しく並ぶスペースを確保 乳歯が抜けた後に永久歯が正しく生えるよう、スペースを作ることも小児矯正の重要な目的の一つです。
- 将来の矯正を軽減 この時期に矯正を行うことで、将来的に必要となる矯正治療の負担が減る場合があります。
年齢ごとの治療のメリットとデメリット
小児矯正は始める時期によって、それぞれメリットとデメリットがあります。お子様に合ったタイミングを見極めるために、以下のポイントを参考にしてください。
★6歳~8歳頃(乳歯が抜け始める時期)
- メリット
顎の成長を利用して、噛み合わせや顎の位置を整えやすい。大きな問題が早期に改善される。 - デメリット
永久歯が完全に生え揃っていないため、後に追加の治療が必要になる場合がある。
★9歳~12歳頃(混合歯列期の終わり)
- メリット
永久歯の生え揃いに合わせて、効率よく矯正を進められる。治療の成果が分かりやすい。 - デメリット
顎の成長が進んでいるため、治療がやや複雑になることがある。
★12歳以降(永久歯列期)
デメリット
顎の成長が落ち着くため、矯正にかかる時間が長くなる可能性がある。
メリット
全ての歯が永久歯になるため、最終的な歯並びを一度に整えることができる。
親御さんがチェックすべきサイン
お子様が小児矯正を始めるべきタイミングを見逃さないために、以下のようなサインが見られたら、歯科医院に相談することをおすすめします。
- 歯がガタガタに生えている
永久歯が乳歯の位置に正しく生えてこない場合、矯正が必要な可能性があります。 - 噛み合わせが悪い
上下の歯が噛み合わない、または深く噛み込みすぎる場合は、矯正で噛み合わせを整えることができます。 - 指しゃぶりや口呼吸が続いている
これらの習慣は歯並びや顎の発育に影響を与えることがあります。 - 顎が小さい、または大きすぎる
顎の成長がアンバランスな場合、早めに矯正を始めることで調整が可能です。
小児矯正を始めるタイミングは、お子様一人ひとりの歯や顎の状態によって異なりますが、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期が特に効果的です。親御さんが気になることがあれば、まずは歯科医院で相談することが大切です。
4.小児矯正を始めるメリット
お子様の矯正治療は、「早めに始めたほうが良い」と言われることがありますが、その理由をご存知ですか?小児矯正には、大人の矯正治療では得られない多くのメリットがあります。ここでは、小児矯正を始めることで得られる3つの大きなメリットについてお話しします。
顎の成長を活かして効果的に歯並びを整える
小児矯正の最大の特徴は、成長期の顎の柔軟性を利用できることです。
- 自然な力を活かす
成長期の顎は柔らかく、骨の形成が活発です。このタイミングで矯正を行うことで、歯並びを自然な形で整えることができます。 - 顎を広げてスペースを確保
歯が生えるスペースが不足している場合、顎を広げる治療を行うことで、永久歯が正しい位置に生えやすくなります。これにより、歯を抜かずに済む可能性が高まります。 - 治療の効率が良い
成長を利用するため、大人の矯正よりも治療期間が短くなることがあります。
将来的な抜歯のリスクを軽減
歯が重なり合っている、または歯並びが乱れている場合、大人になってからの矯正治療では抜歯が必要になることがあります。小児矯正では、そのリスクを大幅に軽減することが可能です。
- 抜歯を回避するためのスペース確保
顎を広げることで、将来的に歯を抜かずに矯正できる可能性が高くなります。抜歯を避けることで、自然な歯並びを維持しやすくなります。 - 早期の介入で問題を最小限に
小児矯正を行うことで、歯並びの問題を早い段階で解消でき、後の大掛かりな治療を避けることができます。
噛み合わせや顔のバランスを改善
小児矯正は、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや顔全体のバランスにも良い影響を与えます。
- 噛み合わせの改善
不正咬合(上下の歯の噛み合わせが悪い状態)を早い段階で治すことで、将来の顎関節症や歯への負担を軽減できます。 - 顔のバランスを整える
顎の成長をコントロールすることで、顔のバランスが整い、より自然で美しい輪郭を形成する手助けができます。 - 発音や食事への良い影響
歯並びや噛み合わせが整うことで、発音がクリアになり、食事もしっかり噛めるようになります。これにより、健康面でのメリットも得られます。
小児矯正は、成長期の特性を最大限に活かしながら、歯並びだけでなく全体的な口腔の健康をサポートする治療です。顎の成長を利用して歯並びを整え、将来的な抜歯のリスクを減らし、顔のバランスまで改善できるのが大きなメリットです。
5.治療を始めるタイミングを逃した場合
「小児矯正の適切なタイミングを逃してしまったらどうしよう?」と心配される親御さんもいらっしゃると思います。矯正治療は必ずしも早い時期だけが良いわけではありません。ここでは、タイミングを逃した場合でもできることや、それぞれの年代に合わせた矯正治療についてお話しします。
遅れてしまった場合の対処法
もし最適な時期を逃してしまっても、矯正治療にはさまざまな方法があります。
- 専門医による診断を受ける 成長期を過ぎていても、歯並びや噛み合わせの状態によっては適切な治療プランを提案できます。早めに歯科医院で相談してみましょう。
- 部分矯正を検討する 問題が特定の歯に限られる場合、全体矯正ではなく部分矯正で対応できるケースもあります。これにより、治療期間や費用を抑えることが可能です。
- 大人の矯正治療も視野に入れる 万が一タイミングを逃してしまっても、大人になってから矯正を始めることも十分可能です。現在では、目立たない矯正装置や短期間で治療できる方法も増えています。
中高生から始める矯正のメリット
タイミングが遅れた場合、中高生の時期から矯正を始めることにもメリットがあります。
- 永久歯が生えそろう時期 この年代では、ほとんどの歯が永久歯になっているため、最終的な歯並びを一度に整えることができます。
- 短期間での治療が可能 顎の成長がある程度落ち着いているため、歯の移動に集中した効率的な治療が可能です。
- 本人の自覚が芽生える 中高生になると、見た目や健康への意識が高まります。自分の意志で治療に取り組むことで、モチベーションを保ちながら矯正を進められます。
成長期以降に治療する際の注意点
成長期を過ぎてから矯正治療を始める場合には、以下のような点に注意が必要です。
- 顎の成長が止まるため骨格矯正は困難 成長期を利用した顎の位置や形状の調整は難しくなります。そのため、場合によっては外科的な治療が必要になることもあります。
- 治療期間が長くなることがある 骨が硬くなるため、歯を動かすのに時間がかかる場合があります。治療を開始する際には、十分な時間を確保しておきましょう。
- 生活スタイルとの調整 成長期以降は学業や仕事との両立が必要になるため、治療のスケジュールを事前に計画することが大切です。
小児矯正の最適なタイミングを逃してしまった場合でも、矯正治療は可能です。中高生や大人の矯正には、それぞれのメリットがあり、適切な治療プランを選ぶことで効果的に歯並びを改善することができます。
6.小児矯正の具体的な治療内容
小児矯正を検討されている患者様から、「実際にどんな装置を使うのか」「治療中に痛みはあるのか」など、具体的な治療内容について多くのご質問をいただきます。ここでは、小児矯正で使用する装置や治療プロセス、気になる痛みやトラブルへの対策についてご説明します。
使用する装置の種類と特徴
小児矯正では、お子様の成長段階や歯並びの状態に合わせて、最適な矯正装置を選択します。装置には、大きく分けて「取り外し可能な装置(可撤式)」と「歯に固定する装置(固定式)」の2種類があり、それぞれに特徴や利点があります。
★可撤式装置(取り外し可能な装置)
可撤式装置は、装着や取り外しが簡単で、食事や歯磨きの際に便利です。以下は、主な可撤式装置の種類と特徴です。
拡大床(かくだいしょう)
顎を広げるための装置で、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを作ります。
特徴
・家庭で簡単にスクリューを回して調整可能。
・食事中や歯磨き時に取り外しができ、衛生的。
・顎の成長を促し、適切な歯列形成をサポート。
機能的矯正装置
顎の成長方向をコントロールする装置で、上顎前突(出っ歯)や下顎後退の治療に有効です。
特徴
・顎の成長を誘導し、噛み合わせを整える。
・装着時間を調整できるため、日常生活への影響が少ない。
・多様な顎の問題に対応可能。
★固定式装置(取り外し不可の装置)
固定式装置は歯に直接装着され、24時間矯正力を発揮するため、複雑な症例にも対応できます。
マルチブラケット装置
歯の表面にブラケットを付け、ワイヤーを通して歯を動かす装置です。
特徴
・持続的な力で歯並びを正確に整える。
・定期的な調整により、理想的な歯並びに近づける。
・複雑な歯並びの治療にも対応可能。
急速拡大装置(RPE)
上顎の幅を広げる装置で、短期間で効果が期待できます。
特徴
・顎の幅を広げることで、歯並びのスペースを確保。
・固定式のため、確実な治療が可能。
・スクリュー調整により効率的に治療を進める。
装置の選択と使用方法
矯正装置の選択は、お子様の歯並びや顎の成長に応じて行われます。歯科医師が診断を行い、最適な装置を提案することで、より効果的な矯正治療が可能となります。
- 可撤式装置の場合
装着時間や取り扱い方法を守ることが大切です。特に装着時間を守らないと、治療効果が十分に得られない場合があります。 - 固定式装置の場合
定期的な通院と調整が必要です。また、装置が口内を傷つけないよう、適切なケアと衛生管理を行うことが重要です。
症例別の治療プロセス
小児矯正は、お子様の歯や顎の状態に応じて治療内容が異なります。それぞれの症例に合わせた治療プロセスをご紹介します。
- 前歯が重なっている場合 拡大床や部分的なブラケット装置を使い、顎を広げて歯が並ぶスペースを確保します。この治療により、将来的な抜歯のリスクを減らします。
- 噛み合わせが深い場合 ヘッドギアや咬合板(こうごうばん)を使用して、上下の噛み合わせを調整します。成長を利用して顎の位置を正しく整えることが目的です。
- 歯が前に出ている場合(出っ歯) ヘッドギアやブラケット装置で前歯を後ろに引っ張りながら、顎の成長を調整します。見た目だけでなく、噛み合わせも改善されます。
治療中の痛みやトラブルへの対策
矯正治療中に痛みや違和感を感じることがありますが、適切なケアを行うことで安心して治療を進められます。
- 痛みについて 装置の調整後、2~3日間ほど歯が動く際の痛みを感じることがあります。ただし、この痛みは一時的なもので、ほとんどのお子様が慣れていきます。痛みが強い場合は、鎮痛剤を使用することも可能です。
- 装置のトラブル 装置が外れたり、口の中を傷つけたりすることがあります。この場合は、すぐに歯科医院にご連絡ください。当院では迅速に対応し、お子様が不安を感じないようサポートいたします。
- 治療期間中のケア 矯正装置を装着している間は、口腔内を清潔に保つことが重要です。専用の歯ブラシやフロスを使用して、虫歯や歯周病を予防しましょう。
小児矯正では、お子様の成長を活かした専用の装置を使い、将来的に健康で美しい歯並びを作ることを目指します。装置や治療プロセス、痛みへの対策など、不安な点があれば何でもご相談ください。
7.小児矯正の費用と期間
「小児矯正の治療費や期間はどれくらいかかるの?」と、多くの親御様が気になるポイントです。治療内容やお子様の歯の状態によって費用や期間は異なりますが、ここでは一般的な目安や保険が適用されるケース、治療が完了するまでの平均的な期間についてお伝えします。
治療費の目安と支払い方法
小児矯正の治療費は、使用する装置や治療の範囲によって幅があります。
- 治療費の目安
- 拡大床や機能的矯正装置の場合
初期費用として約20万円~50万円が一般的です。 - 固定式装置(ブラケット装置)を使う場合
総額で60万円~100万円程度がかかることが多いです。
- 拡大床や機能的矯正装置の場合
- 支払い方法
一括払いのほか、分割払いも利用できます。デンタルローンを活用すれば、月々の負担を軽減しながら治療を進められます。詳細はカウンセリング時に確認することで、安心して治療に臨むことができます。
保険適用が可能なケースの説明
小児矯正は基本的に自由診療(保険適用外)ですが、特定の条件を満たす場合には保険が適用されることもあります。
- 保険適用が可能なケース
- 口唇裂や口蓋裂など、生まれつきの疾患が原因で歯並びに影響が出ている場合。
- 上下の歯が全く噛み合わない「開咬」や、噛み合わせが極端にずれている場合。
- 顎の骨の成長に異常がある場合(顎変形症など)。
- 保険適用時の費用
保険が適用される場合、自己負担額は治療内容や保険の種類によって異なりますが、通常の自由診療に比べて大幅に軽減されます。
治療が完了するまでの平均期間
治療期間はお子様の歯や顎の状態、使用する装置によって異なりますが、一般的には以下の通りです。
- 拡大床や機能的矯正装置の場合
6か月~2年程度が目安です。顎の成長を見ながら進めるため、期間は個人差があります。 - ブラケット装置を使う場合
平均して1年半~3年程度かかります。永久歯が生えそろうタイミングや治療の進み具合によって調整します。 - 治療後の保定期間
治療後は、リテーナー(保定装置)を使用して歯並びを安定させる期間が必要です。この期間は通常1年~2年ですが、個人差があります。
小児矯正の費用や期間は、治療内容やお子様の歯の状態によって異なりますが、事前のカウンセリングでしっかりと説明を受けることで、不安を解消することができます。また、保険適用の可能性についても、条件に該当するかどうかを確認することが重要です。
8.矯正治療中の注意点
小児矯正を進める上で、治療中の日常生活に関する心配事が出てくることはよくあります。お子様が快適に矯正治療を受けられるよう、日常生活での工夫や注意点、そして万が一のトラブルへの対応方法についてお伝えします。
日常生活での食事や歯磨きの工夫
矯正装置を装着していると、歯磨きや食事の習慣が少し変わります。お子様がストレスなく治療を進められるよう、以下の点にご注意ください。
- 食事の工夫
- 避けるべき食品
固いもの(キャラメル、ガム、ナッツ類)や粘着性のある食品は装置が外れる原因になることがあります。 - 柔らかい食事がおすすめ
矯正治療中は歯が動くため、柔らかい食べ物が歯への負担を軽減します。スープや煮物などが良い例です。
- 避けるべき食品
- 歯磨きのポイント
- 矯正装置の周りに食べ物のカスが溜まりやすいため、歯ブラシを使った丁寧なブラッシングが必要です。
- 矯正専用の歯ブラシやデンタルフロスを活用すると、隅々まできれいに磨けます。
- 毎食後に歯を磨く習慣をつけると、虫歯や歯周病の予防になります。
学校や遊びに影響しないための配慮
矯正治療は日常生活の中で無理なく進めることが大切です。学校や遊びに影響が出ないよう、次のような工夫をおすすめします。
- 学校でのケア
- 学校で食後に歯磨きをする場合は、コンパクトな歯ブラシセットを持たせましょう。
- 装置が外れたり痛みが出たりした場合、すぐに対処できるよう、歯科医院の連絡先をお子様にも伝えておくと安心です。
- スポーツや遊び中の注意
- 激しい運動をする場合、マウスガードを装着すると装置や歯を守れます。
- 遊び中に転倒するリスクがある場合は、装置をチェックし、安全を確保しましょう。
矯正装置のトラブルへの対応方法
矯正治療中には、装置のトラブルが発生することがあります。以下の方法で適切に対応することが大切です。
- 装置が外れた場合
- 外れた装置をそのまま飲み込まないよう注意し、できるだけ保存しておいてください。速やかに歯科医院にご連絡ください。
- 装置が口の中を傷つける場合
- ワックスを装置に貼ることで、口内の傷を防ぐことができます。歯科医院でワックスをお渡ししますので、お気軽にご相談ください。
- 痛みが強い場合
- 歯が動いている間は痛みを感じることがありますが、数日で軽減することがほとんどです。痛みが続く場合は歯科医院にご相談ください。市販の鎮痛剤で対処できる場合もあります。
矯正治療中は、お子様の生活に合わせた工夫を取り入れることで、快適に治療を進められます。特に食事や歯磨きの習慣を整え、学校生活や遊びに支障が出ないように配慮することが大切です。また、トラブルが起きた場合には、慌てずに適切に対応することで治療をスムーズに続けることができます。
9.歯科医院の選び方
小児矯正を始める際、歯科医院選びはとても大切なステップです。矯正治療は長期間にわたるため、お子様に合った歯科医院を選ぶことで、治療の質や通いやすさが大きく変わります。ここでは、小児矯正を得意とする歯科の探し方や、設備や医師の専門性の確認方法、そして通院しやすい場所の選定について解説します。
小児矯正を得意とする歯科の探し方
小児矯正は、成長期のお子様の歯並びや顎の成長を考慮した専門的な治療です。そのため、小児矯正を得意とする歯科医院を選ぶことが重要です。
- 矯正専門医がいる医院を選ぶ
小児矯正の経験が豊富な矯正専門医が在籍している歯科医院は、安心感があります。専門医の資格や経歴については、医院のウェブサイトや初診時に確認できます。 - 口コミや評判をチェック
実際に治療を受けた患者様の口コミや評判を見ることで、その医院の雰囲気や治療の質を把握できます。ただし、口コミだけに頼らず、直接問い合わせることも大切です。 - 無料相談を活用する
初めての矯正相談を無料で行っている医院も多くあります。実際に足を運んで話を聞き、疑問点を解消しましょう。
設備や医師の専門性を確認するポイント
矯正治療の成功には、最新の設備と医師の専門性が欠かせません。以下の点に注目してみましょう。
- 最新の診断機器が揃っているか
例えば、3Dスキャナーやデジタルレントゲンなど、精密な診断が可能な機器を導入している医院は信頼性が高いです。 - 治療計画の丁寧な説明
医師が治療の流れや期間、費用について丁寧に説明してくれるかどうかも重要です。不明点が残らないよう、納得するまで質問しましょう。 - 子どもへの対応が親切か
子どもがリラックスして治療を受けられるような対応ができる医師やスタッフがいるかどうかも確認ポイントです。
定期的に通いやすい場所の選定
矯正治療は、定期的な通院が必要です。お子様が無理なく通える場所を選ぶことで、治療がスムーズに進みます。
- 自宅や学校から近い場所
自宅や学校から通いやすい医院を選ぶと、通院が負担になりにくくなります。 - 診療時間の柔軟性
平日の夕方や土曜日など、学校や仕事の後でも通える診療時間を設定している医院がおすすめです。 - 通院しやすいアクセス
駅から近い、駐車場が広いなど、アクセスが良い医院を選ぶと便利です。
お子様に最適な歯科医院を選ぶためには、小児矯正の専門性や設備の充実度、そして通いやすさを考慮することが大切です。親御様とお子様が安心して通える医院を選ぶことで、治療の成果を最大限に引き出すことができます。
10.よくある質問
小児矯正について親御様から多く寄せられる質問をまとめました。お子様の矯正治療を検討する際の参考にしてください。
Q1. 矯正を始める年齢は何歳がベストですか?
矯正を始める適切なタイミングは、お子様の成長や歯の状態によって異なりますが、一般的には 6歳~10歳頃 が目安です。この時期は、乳歯から永久歯への生え変わりが始まるため、顎の成長を活かした治療が可能です。
- 6歳~8歳
顎の幅を広げたり、永久歯が生えるスペースを作るための治療が中心です。 - 9歳~10歳
永久歯がほぼ生えそろう時期に、より具体的な歯並びの矯正を行います。
まずは歯科医院での相談をおすすめします。初期の診断により、適切なタイミングを見極めることができます。
Q2. 装置が子どもの生活にどの程度影響しますか?
矯正装置を装着しても、お子様の生活が大きく変わることはほとんどありません。ただし、初めのうちは装置に慣れるまで違和感を感じることがあります。
- 食事の影響
固いものや粘着性のある食品は避ける必要がありますが、工夫次第でお子様が好きな食事も楽しめます。 - 発音への影響
装置の装着直後は発音が少し変わることがありますが、数日で慣れるケースがほとんどです。 - スポーツや習い事への影響
激しいスポーツではマウスガードの使用をおすすめしますが、多くの活動において問題なく続けられます。
Q3. 矯正中に成長期を迎えた場合の対応はどうなりますか?
成長期は、矯正治療において重要な時期です。特に顎の成長が活発な時期を上手に利用することで、治療効果を高めることができます。
- 成長に応じた調整
矯正装置や治療計画を適宜調整し、成長に合わせて治療を進めます。 - 顎の成長を促進またはコントロール
必要に応じて、顎の成長を正しい方向に誘導する装置を使用します。 - 治療中のモニタリング
定期的な診察で成長の進み具合をチェックし、最適なタイミングで次のステップに進みます。
小児矯正は、お子様の成長を活かして歯並びや噛み合わせを整える大切な治療です。矯正を始める最適なタイミングを見極めることで、治療効果を高め、将来的な歯の健康を守ることができます。また、日常生活への影響を最小限に抑えながら、お子様の笑顔を支えるためのサポートが欠かせません。
矯正治療には、治療時期や装置の選択、費用、通院のしやすさなど、さまざまなポイントがあります。この記事を通じて、親御様が小児矯正についての理解を深め、お子様にとって最適な治療を選ぶ一助となれば幸いです。
当院では、お子様一人ひとりに寄り添い、成長に合わせた治療プランをご提案します。丁寧な説明と親御様へのサポートを心掛け、安心して治療を進めていただける環境を整えております。気になることやご不明点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、お子様の未来につながる健康な歯と美しい笑顔を実現しましょう!
監修:松本デンタルオフィスforキッズ
所在地:東京都東大和市向原4丁目1−2
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィスforキッズ
ドクター 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
2025年 医療法人社団桜風会松本デンタルオフィスforキッズ 開院予定
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより