こんにちは。松本デンタルオフィス for キッズです。
お子様の話し方について、「なんとなく発音が聞き取りづらい気がする」「同じ年頃の子と比べて話し方が気になる」と感じたことはありませんか。
小さなお子様の発音は成長とともに発達していくため、一時的な言い間違いや発音の不安定さは珍しいことではありません。しかし、なかなか改善しない場合や、周囲から指摘を受けた場合には、「歯並びやお口の状態が関係しているのでは」と心配になる保護者の方もいらっしゃるでしょう。
実は、発音には歯並びだけでなく、舌の使い方や口呼吸の習慣、お口の機能などさまざまな要素が関係しています。そのため、原因を正しく理解し、お子様の成長に合わせた対応を考えることが大切です。
この記事では、子供の発音が聞き取りづらくなる原因や歯並びとの関係、考えられる対応方法について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
1.「聞き取りづらい」と感じたときの戸惑い

お子様の話し方について、「なんとなく発音が聞き取りづらい気がする」と感じたことはありませんか。普段一緒に過ごしているご家族は理解できても、周囲の人には伝わりにくいことがあります。しかし、小さなお子様の発音は成長の途中段階であることも多く、「様子を見てよいのか」「何か問題があるのか」の判断は簡単ではありません。そのため、多くの保護者の方が戸惑いや不安を抱えています。
成長の過程なのか異常なのか分からない不安
子供の発音は、舌や唇の動き、お口の成長とともに少しずつ発達していきます。
そのため、
・言い間違いが多い
・特定の音が苦手
・発音が幼く聞こえる
といった状態がみられることもあります。
一方で、「同年代の子より聞き取りづらい気がする」「なかなか改善しない」と感じると、不安になる保護者の方も少なくありません。
成長による一時的なものなのか、歯並びやお口の機能が関係しているのかは、お子様によって異なるため判断が難しい部分でもあります。
周囲から指摘されて気になり始めたきっかけ
発音について気になり始めるきっかけは、ご家族だけではないこともあります。
例えば、
・保育園や幼稚園の先生から言われた
・祖父母や親戚に指摘された
・お友達との会話で気づいた
といったケースです。
普段は気にならなくても、周囲から指摘されることで「もしかして何か問題があるのでは」と心配になることがあります。
特に初めての子育てでは、どの程度が成長の範囲なのか分からず、不安が大きくなってしまうこともあるでしょう。
早く受診すべきか迷う気持ち
「すぐに相談したほうがよいのだろうか」「もう少し成長を待つべきだろうか」と迷う保護者の方も多くいらっしゃいます。
発音の聞き取りづらさには、
・歯並びや噛み合わせ
・舌の使い方
・口呼吸の習慣
・成長過程による一時的な影響
など、さまざまな要因が関係することがあります。
そのため、気になる症状が続いている場合は、一人で悩み続けるよりも専門家へ相談することが安心につながります。
子供の発音が聞き取りづらい場合、成長の一環であることもあれば、お口の機能や歯並びが関係していることもあります。気になる状態が続く場合は、まず現状を確認するために専門の歯科医師へ相談してみましょう。
2.発音の仕組みと歯の役割

私たちは普段何気なく言葉を話していますが、発音は舌や唇、歯、顎などが複雑に協調して行われています。そのため、お子様の発音が聞き取りづらい場合、単純に「話し方の問題」とは限りません。歯並びや噛み合わせが影響しているケースもあり、発音の仕組みを理解することで原因を考えやすくなります。
舌・唇・歯の協調で成り立つ発音
発音は、お口のさまざまな器官が連携することで成り立っています。
例えば、
・舌が正しい位置に動く
・唇が適切に開閉する
・歯が空気の流れを調整する
といった動きが必要です。
どれか一つに問題があると、音が不明瞭になったり、聞き取りづらくなったりすることがあります。
特に成長期のお子様は、お口の機能が発達の途中段階にあるため、一時的に発音が不安定になることもあります。その一方で、歯並びや舌の使い方が影響している場合もあるため、総合的な評価が大切です。
サ行・タ行に影響しやすい歯並び
発音の中でも、歯並びの影響を受けやすい音があります。
代表的なのが、
・サ行
・タ行
・ラ行
などです。
これらの音は、舌が前歯の近くに触れたり、空気を細く通したりすることで発音されます。
そのため、
・前歯の隙間が大きい
・前歯が噛み合っていない
・噛み合わせにずれがある
といった場合には、発音が不明瞭になることがあります。
ただし、歯並びに問題があっても必ず発音へ影響するわけではなく、お子様ごとに程度は異なります。
前歯の位置と空気の抜け方
発音には空気の流れも大きく関係しています。
特に前歯は、発音時の空気の通り道を調整する役割を担っています。
例えば、
・前歯に大きな隙間がある
・前歯が前方へ突出している
・上下の前歯が接触しない
といった状態では、空気が本来とは異なる方向へ抜けることがあります。
その結果、一部の音が聞き取りづらく感じられることがあります。
しかし、発音の問題は歯並びだけで説明できるものではありません。舌の動きや口呼吸の習慣なども関係するため、多角的な視点で原因を確認することが重要です。
発音は舌や唇、歯が協調して成り立つ複雑な機能です。歯並びが影響することもありますが、それだけが原因とは限りません。発音が気になる場合は、お口全体の状態を確認しながら原因を探ることが大切です。
3.歯並びが発音に影響するケース

お子様の発音が聞き取りづらい場合、その原因の一つとして歯並びや噛み合わせが関係していることがあります。ただし、歯並びに問題があるから必ず発音へ影響するわけではありません。実際には、歯の位置や噛み合わせの状態によって、特定の音が発音しづらくなるケースがあります。
すきっ歯や開咬との関連
発音に影響しやすい歯並びの一つが、すきっ歯や開咬(前歯が噛み合わない状態)です。
例えば、
・前歯に大きな隙間がある
・上下の前歯の間に隙間が残る
・舌が前へ出やすい
といった状態では、発音時の空気の流れが変わることがあります。
特にサ行などの音は、前歯付近で空気を細くコントロールして発音するため、空気が漏れやすくなることで聞き取りづらく感じられる場合があります。
ただし、乳歯の時期には一時的な隙間が正常な成長の一部であることもあります。
反対咬合や出っ歯の影響
反対咬合(受け口)や出っ歯も、発音に影響を与える可能性があります。
例えば、
・下の前歯が上の前歯より前に出ている
・上の前歯が大きく前方へ突出している
・上下の歯の位置関係がずれている
といった場合です。
歯の位置が変わることで、舌が本来触れる位置も変化します。その結果、タ行やサ行、ラ行などの発音が不明瞭になることがあります。
また、噛み合わせの問題は発音だけでなく、食べ方や口呼吸にも関係することがあります。
乳歯列期と永久歯列期の違い
お子様の発音を考える際は、現在が乳歯列期なのか永久歯列期なのかも重要なポイントです。
乳歯列期では、
・顎の成長途中である
・歯並びが変化しやすい
・発音機能も発達途中である
ため、一時的に発音が不安定になることがあります。
一方で、永久歯が生えそろう時期になっても発音の問題が続いている場合は、歯並びや噛み合わせの影響を詳しく確認することが検討されます。
年齢や成長段階によって対応は異なるため、一律に判断することはできません。
歯並びや噛み合わせは、発音に影響を与える要因の一つです。すきっ歯や開咬、反対咬合などが関係することもありますが、成長過程による変化との見極めも重要になります。気になる場合は専門的な評価を受けてみましょう。
4.歯以外に考えられる原因

お子様の発音が聞き取りづらい場合、「歯並びが原因ではないか」と考える保護者の方は少なくありません。しかし、発音は歯だけでなく、舌や唇、お口の周囲の筋肉、呼吸の仕方などさまざまな要素が関係して成り立っています。そのため、歯並びに大きな問題が見られなくても、別の要因が影響していることがあります。
舌の癖や舌小帯の問題
発音に大きく関わる器官の一つが舌です。
例えば、
・舌を前へ突き出す癖がある
・発音時に舌の位置が安定しない
・舌の動きが制限されている
といった場合には、一部の音が発音しづらくなることがあります。
また、舌の裏側にある「舌小帯(ぜつしょうたい)」が短い場合には、舌の動きに影響することがあります。
ただし、舌小帯が短いから必ず発音に問題が出るわけではありません。実際の影響は、お子様の成長や口腔機能の状態を総合的に確認しながら判断することが大切です。
口呼吸や姿勢との関係
発音には呼吸の仕方や姿勢も関係しています。
例えば、
・いつも口が開いている
・口呼吸の習慣がある
・猫背になりやすい
といった状態です。
口呼吸が続くと、舌の位置が本来とは異なりやすくなります。また、姿勢が崩れることで顎や舌の動きにも影響が出る場合があります。
近年では、歯並びだけでなく口腔機能や生活習慣との関連も重視されるようになっています。そのため、発音の問題を考える際には、お口全体の使い方を確認することが重要です。
聴覚や発達面との関連
発音が不明瞭な場合、歯やお口の問題以外の要因が関係していることもあります。
例えば、
・音の聞き取りに影響する聴覚の問題
・言葉の発達の個人差
・発達特性による影響
などです。
もちろん、発音が聞き取りづらいからといって、こうした問題があるとは限りません。しかし、必要に応じて耳鼻咽喉科や言語聴覚士などの専門機関と連携しながら評価を行うこともあります。
発音はさまざまな要素が関係するため、一つの原因だけで説明できないことも少なくありません。
お子様の発音には、歯並びだけでなく舌の使い方や口呼吸、姿勢などが関係している場合があります。気になる症状が続く場合は、お口全体の機能を含めて確認することが大切です。
5.検査で確認するポイント

お子様の発音が聞き取りづらい場合、その原因は一つとは限りません。歯並びや噛み合わせだけでなく、舌の動きや口腔機能、成長発達の状況なども関係していることがあります。そのため、検査では発音だけを見るのではなく、お口全体の状態を総合的に確認していきます。
噛み合わせと顎の成長評価
まず確認されるのが、歯並びや噛み合わせ、顎の成長状態です。
例えば、
・前歯の噛み合わせに問題がないか
・受け口や出っ歯がないか
・顎の成長バランスに偏りがないか
といった点を確認します。
発音には舌や空気の流れが関係しているため、歯の位置や顎の形態が影響する場合があります。
また、お子様のお口は成長の途中にあるため、「現在の状態」と「今後の成長予測」の両方を考慮することが重要です。
舌や口腔機能のチェック
発音を評価するうえでは、舌やお口の機能も重要な確認項目です。
例えば、
・舌を正しく動かせるか
・飲み込み方に癖がないか
・唇をしっかり閉じられるか
・安静時の舌の位置は適切か
などを確認します。
発音が不明瞭な場合、歯並びだけでなく舌の使い方や口腔周囲筋の機能が関係していることも少なくありません。
そのため、歯の状態だけで判断するのではなく、お口全体の機能を確認しながら原因を探ることが大切です。
必要に応じた専門機関との連携
発音の問題は歯科だけで完結するとは限りません。
状況によっては、
・耳鼻咽喉科
・小児科
・言語聴覚士
・発達支援の専門機関
などと連携しながら評価が行われることがあります。
例えば、聞こえ方の問題が発音に影響している場合や、発達面を含めた評価が必要な場合です。
もちろん、発音が聞き取りづらいからといって必ず専門機関での検査が必要になるわけではありません。しかし、必要に応じて多職種と連携できる体制があることで、より適切な判断につながります。
お子様の発音を評価する際は、歯並びだけでなく顎の成長や舌の機能なども確認します。原因を正しく把握するためには、お口全体を総合的に評価することが大切です。
6.治療や対応の可能性

お子様の発音が聞き取りづらい場合、「すぐに治療が必要なのだろうか」と心配になる保護者の方もいらっしゃるでしょう。しかし、発音の問題は原因や年齢によって対応が異なります。歯並びや口腔機能の状態によっては経過観察が選択されることもあれば、小児矯正や口腔機能へのアプローチが検討されることもあります。
経過観察でよいケース
発音が気になるからといって、必ずしもすぐに治療が必要になるわけではありません。
特に、
・乳歯列期である
・発音機能が発達途中である
・年齢相応の言い間違いがみられる
といった場合には、成長とともに改善する可能性があります。
お子様のお口は成長を続けているため、一時的に発音が不安定になることも珍しくありません。
そのため、現在の状態を確認したうえで、定期的に経過を観察しながら成長を見守るという選択が取られることもあります。
小児矯正の選択肢
発音に影響する歯並びや噛み合わせの問題が確認された場合には、小児矯正が検討されることがあります。
例えば、
・開咬(前歯が噛み合わない状態)
・反対咬合(受け口)
・著しい出っ歯
などです。
小児矯正は単に歯を並べることだけが目的ではありません。
顎の成長を活かしながら、
・噛み合わせを整える
・お口の機能を改善する
・将来的な歯並びの問題を軽減する
ことを目指す場合もあります。
ただし、発音の改善を目的として矯正を行うかどうかは、お子様の状態を総合的に評価して判断されます。
口腔筋機能療法の役割
発音には歯並びだけでなく、舌や唇の動きも深く関係しています。
そのため、
・舌の位置が安定しない
・口呼吸の習慣がある
・飲み込み方に癖がある
といった場合には、口腔筋機能療法(MFT)が検討されることがあります。
これは舌や口の周囲の筋肉を正しく使えるようにするためのトレーニングです。
発音だけでなく、口呼吸や舌癖の改善を目指す場合にも活用されることがあります。
発音への対応は、お子様の年齢や原因によって異なります。経過観察でよいケースもあれば、小児矯正や口腔筋機能療法が役立つ場合もあるため、まずは原因を把握することが大切です。
7.将来的な影響を考える

お子様の発音が聞き取りづらい場合、「今はまだ小さいから大丈夫だろう」と考えることもあるでしょう。実際に成長とともに改善するケースもあります。しかし、発音に関わる歯並びや口腔機能の問題が続いている場合は、将来的な影響についても考えておくことが大切です。必要以上に心配する必要はありませんが、早めに状態を把握しておくことで適切な対応につながります。
発音と自己表現の関係
発音は単に言葉を伝えるためだけの機能ではありません。
子供は成長するにつれて、
・友達との会話
・学校での発表
・自分の気持ちを伝える場面
が増えていきます。
発音が聞き取りづらい状態が続くと、言葉が伝わりにくい経験を重ねることがあります。その結果、人前で話すことに苦手意識を持つお子様もいます。
もちろん、発音の特徴だけで自己表現に問題が生じるとは限りません。しかし、コミュニケーションのしやすさという観点からも、お口の状態を確認しておくことは大切です。
噛み合わせと顔貌への影響
歯並びや噛み合わせの問題は、発音だけに関係するものではありません。
例えば、
・上下の顎の成長バランス
・口元の見た目
・食べ物の噛みやすさ
などにも影響する場合があります。
特に反対咬合(受け口)や開咬、出っ歯などは、成長とともに噛み合わせや顔貌に変化が現れることがあります。
そのため、発音をきっかけに受診した場合でも、歯並びや顎の成長状態を総合的に確認することが重要です。
早期対応のメリットと限界
お子様の発音や歯並びが気になると、「早く治療したほうがよいのでは」と考える保護者の方も少なくありません。
早期に相談するメリットとしては、
・成長を活かした対応が検討できる
・原因を早めに把握できる
・経過観察のタイミングを判断しやすい
ことが挙げられます。
一方で、早く相談したからといって必ず治療が必要になるわけではありません。
お子様によっては成長を待つ方が適している場合もあり、すべてを早期介入で解決できるわけではないためです。
発音の問題は、将来的なコミュニケーションや噛み合わせの発達と関係することがあります。過度に心配する必要はありませんが、気になる場合は早めに相談し、お子様の成長に合わせた対応を考えることが大切です。
8.医院選びで確認したい視点

お子様の発音が気になる場合、どの歯科医院に相談すればよいのか迷う保護者の方もいらっしゃるでしょう。発音の聞き取りづらさは、歯並びだけでなく舌の使い方や口腔機能、成長発達など複数の要素が関係することがあります。そのため、医院選びでは治療内容だけでなく、総合的に相談できる体制があるかを確認することが大切です。
小児歯科・小児矯正の経験
子供のお口は成長の途中にあるため、大人と同じ視点だけでは判断できません。
相談先を選ぶ際は、
・小児歯科に対応しているか
・小児矯正の相談ができるか
・成長段階に合わせた診断を行っているか
などを確認しておくと安心です。
発音が気になる場合でも、すぐに矯正が必要とは限りません。乳歯列期なのか、永久歯への生え替わり時期なのかによっても対応は異なります。お子様の成長に合わせて経過を見られる医院であれば、必要なタイミングを相談しやすくなります。
発音や口腔機能への理解
発音の問題は、歯並びだけで判断できるものではありません。
例えば、
・舌の位置や動き
・口呼吸の有無
・唇を閉じる力
・飲み込み方の癖
なども関係することがあります。
そのため、発音や口腔機能についても理解があり、必要に応じて口腔筋機能療法などを提案できるかどうかも確認したいポイントです。
「歯並びだけを見る」のではなく、お口全体の使い方を見てもらえることで、原因に合わせた対応を検討しやすくなります。
丁寧な説明と段階的な提案
保護者の方にとって、「今すぐ治療が必要なのか」「様子を見てもよいのか」は大きな不安です。
そのため、
・現在の状態を分かりやすく説明してくれるか
・治療の必要性を急がせすぎないか
・経過観察や専門機関との連携も含めて提案があるか
を確認するとよいでしょう。
発音に関する悩みは、すぐに答えが出ないこともあります。だからこそ、段階的に状況を確認しながら一緒に考えてくれる医院を選ぶことが大切です。
医院選びでは、小児歯科や小児矯正の経験だけでなく、発音や口腔機能への理解も重要です。お子様の成長に合わせて丁寧に説明し、段階的に提案してくれる医院へ相談すると安心です。
9.よくある疑問

お子様の発音が聞き取りづらいと感じたとき、「このまま様子を見ても大丈夫なのだろうか」「自然に治ることはあるのだろうか」と悩む保護者の方は少なくありません。ここでは、発音に関してよく寄せられる疑問について解説します。
Q.何歳まで様子を見てもよいのでしょうか?
A.一律に「何歳までなら大丈夫」と言い切ることはできません。
子供の発音は成長とともに発達していくため、
・年齢相応の言い間違い
・一時的な発音の不安定さ
がみられることもあります。
しかし、
・同年代の子と比べて極端に聞き取りづらい
・特定の音が長期間発音できない
・保育園や学校から指摘を受けている
といった場合には、一度相談してみることをおすすめします。
受診したからといって必ず治療が必要になるわけではなく、まずは成長の範囲なのかを確認することも大切です。
Q.自然に改善する可能性はありますか?
A.はい、成長とともに改善するケースもあります。
お子様は、
・舌の動き
・口の周囲の筋肉
・顎の成長
が発達途中にあります。
そのため、幼少期にみられた発音の特徴が、成長とともに目立たなくなることも少なくありません。
ただし、歯並びや噛み合わせの問題、舌の癖、口呼吸などが関係している場合には、自然な改善だけでは十分でないこともあります。
発音が気になる状態が続く場合は、原因を確認しておくと安心です。
Q.矯正をすれば必ず発音は良くなるのでしょうか?
A.矯正治療だけで必ず改善するとは限りません。
確かに、
・開咬
・反対咬合
・著しい出っ歯
などが発音に影響している場合は、噛み合わせの改善によって発音しやすくなる可能性があります。
しかし、発音には歯並びだけでなく、
・舌の使い方
・口腔機能
・呼吸の仕方
なども関係しています。
そのため、原因によっては口腔筋機能療法(MFT)などのトレーニングが必要になることもあります。
お子様の発音は成長とともに変化することがありますが、原因によっては専門的な評価が役立つ場合もあります。気になる状態が続く場合は、一人で悩まず専門の歯科医師へ相談してみましょう。
10.まとめ|発音は歯並びだけが原因ではない

お子様の発音が聞き取りづらいと感じると、「歯並びが悪いからではないか」と心配になる保護者の方も少なくありません。しかし、発音は舌や唇、お口の周囲の筋肉、呼吸の仕方、成長発達などさまざまな要素が関係して成り立っています。そのため、歯並びだけに注目するのではなく、お口全体の状態を総合的に考えることが大切です。
複数の要素を総合的に判断することが重要
発音に影響する可能性があるものとして、
・歯並びや噛み合わせ
・舌の癖や舌の動き
・口呼吸の習慣
・口腔機能の発達状況
などが挙げられます。
また、場合によっては聴覚や発達面が関係していることもあります。
そのため、「歯並びが原因」と決めつけてしまうと、本来確認すべき問題を見落としてしまう可能性があります。
まずは発音だけでなく、お口全体の機能や成長状態を確認することが大切です。
成長段階に応じた対応が求められる
子供のお口は日々成長しています。
乳歯列期と永久歯列期では、
・歯並びの状態
・顎の大きさ
・発音機能の発達
が大きく異なります。
そのため、同じような発音の特徴があっても、年齢によって対応は変わります。
例えば、経過観察が適しているケースもあれば、小児矯正や口腔筋機能療法(MFT)が検討される場合もあります。
重要なのは、「すぐに治療するかどうか」ではなく、お子様の成長段階に合った判断を行うことです。
まずは専門の歯科医師に現状を相談することが第一歩
発音の問題は、保護者の方だけで判断することが難しい場合があります。
特に、
・聞き取りづらさが長く続いている
・周囲から指摘されることが増えた
・歯並びや噛み合わせも気になる
といった場合には、一度相談してみることをおすすめします。
相談したからといって、必ず治療が必要になるわけではありません。現在の状態を確認し、必要に応じて経過観察や専門的な対応を検討することができます。
お子様の発音が聞き取りづらい場合、歯並びや噛み合わせが関係していることもありますが、それだけが原因とは限りません。舌の使い方や口呼吸の習慣、お口の周囲の筋肉の働き、さらには成長発達の過程など、さまざまな要素が複雑に関わっています。そのため、「成長すれば自然に治るはず」「歯並びだけが原因だろう」と自己判断するのではなく、お口全体の状態を総合的に確認することが大切です。
また、お子様の発音や歯並びは成長とともに変化するため、現在の状態だけでなく将来的な成長も見据えた判断が求められます。早めに相談することで、経過観察でよいのか、口腔機能へのアプローチが必要なのか、小児矯正を検討する時期なのかを把握しやすくなります。
発音に関する悩みは保護者の方だけで判断することが難しいケースも少なくありません。気になる状態が続く場合は、一人で悩まず専門の歯科医師へ相談し、お子様にとって最適な対応を一緒に考えていきましょう。
監修:松本デンタルオフィスforキッズ
所在地:東京都東大和市向原4丁目1−2
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィスforキッズ
ドクター 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
2025年 医療法人社団桜風会松本デンタルオフィスforキッズ 開院予定
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより