「うちの子、出っ歯かも…」と気づいたら
出っ歯の見分け方と早期発見の重要性
お子さまの笑顔を見たときに「上の歯が前に出ているかも」と感じたことはありませんか?この状態は医学的に「上顎前突」と呼ばれ、一般的に「出っ歯」と言われています。出っ歯は見た目の問題だけでなく、噛み合わせ、発音、呼吸機能など多方面に影響を及ぼす可能性があるため、早期発見がとても重要です。
出っ歯のサインには、上の前歯が極端に前に出ている、上下の唇を閉じにくい、口元が常に開いている、発音が不明瞭といった特徴があります。日常生活でお子さまのこうした様子に気づいたら、注意が必要です。
なぜ子どものうちに治療を考えるべきか
成長期にある子どもは、骨格の発達がまだ柔軟なため、適切なタイミングでアプローチすることで、顎の成長を正しく誘導できる可能性が高まります。特に5〜8歳頃の「混合歯列期」(乳歯と永久歯が混ざる時期)は、骨の発育をコントロールしやすいゴールデンタイム。この時期に介入できれば、将来の本格矯正が不要になったり、外科手術を避けられたりする確率が高まります。
また、見た目のコンプレックスが芽生える前に改善することで、お子さまの自己肯定感やコミュニケーション能力を守ることにもつながります。
出っ歯を放置した場合のリスクとは
「そのうち自然に治るかも」と期待して様子を見る方もいらっしゃいますが、出っ歯は放置することで様々なリスクを伴います。
- 上顎の過剰成長が進み、骨格のアンバランスが固定される
- 口呼吸が習慣化し、風邪やアレルギーのリスクが上がる
- 発音が不明瞭になり、言語発達に影響を与える可能性がある
- 噛み合わせのズレから消化機能低下や顎関節症を招く恐れがある
- 心理的なコンプレックスによる消極性や自己評価の低下
さらに、大人になってからの矯正治療は期間も費用も大きな負担となり、外科的な介入が必要になるケースも出てきます。
少しでも気になったら、まずは専門医のチェックを
出っ歯と一口に言っても、骨格の問題、歯列だけの問題、生活習慣由来など、背景はさまざまです。中には成長に伴い自然に改善するケースもありますが、正確な診断がなければ判断は難しいのが現実です。
私たちは、矯正専門医による精密な診査・診断を行い、お子さま一人ひとりに適した対応をご提案しています。「治療するべきか、様子を見るべきか」という悩みにも、丁寧に向き合い、最良の道をご案内します。
マウスピース型矯正で、やさしい治療を
当院では、できるだけお子さまの負担を抑えた「マウスピース型機能矯正」を採用しています。取り外し可能で清掃もしやすく、学校生活や習い事にも支障をきたしにくい装置です。歯を削らず、抜歯も極力避ける方針で、自然な成長を促しながら歯並びを整えていきます。
「ちょっと気になるかも」と思った今こそ、お子さまの未来にとってベストなタイミングかもしれません。まずはお気軽にご相談ください。お子さまの笑顔を守るために、私たちが全力でサポートいたします。
子どもの成長と上あごの発達
上顎前突が起こる原因とは?(骨格性・機能性)
出っ歯(上顎前突)には、大きく分けて二つのタイプがあります。一つは「骨格性」の問題で、上顎の過剰な成長や下顎の劣成長により、上下のバランスが崩れているケース。もう一つは「機能性」と呼ばれ、舌の使い方や口呼吸、指しゃぶりなどの生活習慣によって引き起こされるタイプです。
骨格性の場合は遺伝の影響も少なくありませんが、機能性の出っ歯は習慣を見直すことで悪化を防ぐことが可能です。早期に原因を見極め、適切な対応を取ることが、お子さまの成長をスムーズに導く鍵となります。
遺伝?癖?生活習慣との関係性
「親も出っ歯だったから仕方ない」と諦めてしまう方もいますが、必ずしも遺伝だけが原因とは限りません。指しゃぶり、舌を前に突き出す癖、うつぶせ寝、長期間のおしゃぶり使用など、日常生活の中に潜む“無意識の習慣”が出っ歯を引き起こす大きな要因になることもあります。
また、鼻づまりなどにより口呼吸が慢性化すると、舌が正しい位置に収まらず、結果として上顎が過剰に成長してしまうこともあります。小さな癖だからと見過ごさず、早めに対策を講じることが大切です。
成長期にできる“骨格コントロール”とは
お子さまの成長期は、骨格に働きかける最大のチャンスです。特に6〜10歳頃の混合歯列期は、顎の骨がまだ柔らかく、矯正治療による骨格誘導がしやすい時期。この段階で適切な装置やトレーニングを取り入れることで、将来的な骨格のバランスを整えることが可能です。
具体的には、上顎の成長を適切にコントロールするための拡大装置や、舌・口周囲筋の機能訓練を組み合わせた治療が効果的です。これにより、歯だけでなく顔立ち全体を整える効果も期待できます。
なぜ早期の骨格誘導が重要なのか
成長期に骨格を正しい方向に導いておくと、大人になってからの矯正治療が不要になる、もしくは極めて軽度で済む可能性が高まります。一方、成長が止まった後では骨格そのものを変えることが難しく、外科手術が必要になるケースもあります。
つまり、出っ歯に気づいた段階で放置せず、早めに適切な成長誘導を行うことが、お子さまの将来にとって大きなメリットとなるのです。
私たちが考える、子どもの成長支援
私たちは、単に歯並びを整えるだけでなく、「子どもの自然な成長力を活かす治療」を大切にしています。マウスピース型機能矯正装置や、必要に応じた固定式の拡大装置を用いながら、できるだけ削らず、抜かずに、お子さま本来の成長を促進する治療プランをご提案します。
「出っ歯かな?」「まだ早いかな?」と悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。正しい成長のチャンスを逃さず、お子さまの未来に笑顔を届けるために、私たちがサポートいたします。
早期治療が未来を変える
5〜8歳はゴールデンタイム
子どもの出っ歯(上顎前突)治療において、特に重要なのが「5〜8歳」という時期です。この混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)は、顎の骨がまだ柔らかく、成長に働きかけることができる“ゴールデンタイム”と言われています。
このタイミングで適切な治療を行えば、単に歯並びを整えるだけでなく、顎の骨格バランスを理想的な方向に導くことが可能です。結果として、大人になってから大がかりな矯正や外科手術が不要になる可能性が高まります。
骨格へのアプローチと悪習癖の改善
早期治療では、骨格誘導だけでなく、出っ歯を悪化させる「悪習癖」へのアプローチも非常に重要です。たとえば、指しゃぶり、舌突出癖、口呼吸、頬杖といった無意識のクセは、上顎の過剰成長や下顎の成長抑制を引き起こしやすい傾向にあります。
当院では、これらの習慣を改善するための機能的矯正装置や、舌・口唇のトレーニングも併用し、根本原因から治療にアプローチします。骨格を正しく導きながら、習慣も整える——それが未来につながる確かな方法です。
早めの対策で抜歯リスクも回避できる理由
永久歯が生えそろった後に矯正治療を始めると、スペース不足により「抜歯」が必要になるケースが少なくありません。しかし、成長期に適切な治療を行えば、顎の成長を促進・拡大できるため、歯を抜かずに自然な歯列を確保できる可能性が格段に高まります。
また、抜歯を伴う矯正治療は治療期間が長くなりやすく、身体的・心理的な負担も大きくなります。これらを回避するためにも、5〜8歳のうちに骨格誘導を行う意義は非常に大きいのです。
早期治療のメリットまとめ
・自然な成長を活かして骨格バランスを整えられる
・永久歯列のスペースを確保できるため、抜歯リスクが減る
・見た目の改善だけでなく、咀嚼・発音・姿勢への好影響も期待できる
・将来の矯正負担(期間・費用・痛み)を軽減できる
当院の取り組み
私たちは、削らず・抜かずに整える「マウスピース型機能矯正装置」や「プレオルソ」「ムーシールド」など、お子さまに優しい矯正方法を積極的に採用しています。
さらに、専門の矯正歯科医が個々のお子さまの成長発育に合わせたプランを立案し、保護者の方とも密に連携しながら治療を進めてまいります。
「気づいたときが、最高のタイミング」
「もう少し様子を見ようかな」「まだ早いかな」と迷うお気持ちは当然です。しかし、矯正に“早すぎる”ということはありません。成長期の今だからこそできる治療があり、今しかできないサポートがあります。
お子さまの未来に後悔を残さないために。もし少しでも違和感を覚えたら、ぜひ一度、専門医による診断を受けてみてください。私たちが、正しい判断と最善のご提案をお約束します。
当院が提案する「成長誘導型」治療
削らず抜かずに整えるマウスピース矯正
当院では、成長期の子どもたちに負担をかけずに治療を行うことを第一に考えています。そのため、出っ歯(上顎前突)の治療にも「削らず・抜かず」を基本としたマウスピース型矯正装置を積極的に取り入れています。
マウスピース型矯正は、従来のブラケット矯正と比べて目立ちにくく、取り外しも可能。痛みや違和感が少ないため、お子さま自身が治療に前向きに取り組みやすい点も大きなメリットです。
透明な素材で作られているため、学校生活や習い事など、日常生活にもほとんど支障がありません。「矯正装置をつけていることがストレスにならない」というのは、子どもの矯正治療において非常に重要なポイントです。
顎の成長をサポートする機能的矯正装置
出っ歯は、単に歯が前に出ているだけでなく、上顎と下顎の成長バランスの乱れが原因であることが多くあります。そこで、当院では「骨格の成長を正しく誘導する」機能的矯正装置も併用しています。
例えば、プレオルソやムーシールドといった取り外し式の矯正装置を活用し、舌の位置や口腔筋の使い方を自然に改善。これにより、歯列だけでなく、呼吸や咀嚼などの口腔機能全体を健やかに育てていきます。
骨格誘導を行うことで、将来的に大がかりな矯正や抜歯、外科手術が必要になるリスクを大幅に減らすことができるのです。
お子さまに負担の少ない治療プランとは
「子どもがちゃんと装置を使えるだろうか?」「痛がったり嫌がったりしないか心配」——そんな保護者の方のお気持ちに寄り添い、当院では治療開始前に必ず丁寧なカウンセリングを行っています。
実際に装置を手に取って見ていただきながら、使い方や目的、期待できる効果をわかりやすく説明。お子さま自身にも納得してもらったうえで、治療をスタートすることを大切にしています。
また、無理なく続けられる装着時間や、学校生活への配慮なども考慮したオーダーメイドプランを作成。一人ひとりの成長スピードやライフスタイルに合わせた、最適なサポート体制を整えています。
「未来を変える」治療を、今この瞬間から
成長期にしかできない骨格誘導型の矯正治療は、お子さまの未来を左右する非常に大切な選択です。「様子を見ようかな」と先延ばしにしてしまうと、取り返しのつかない成長のチャンスを逃してしまうこともあります。
当院では、単に見た目を整えるだけでなく、お子さまが将来にわたって健康な口腔機能を維持できるよう、トータルでサポートを行っています。
「削らない、抜かない、痛みが少ない、そして未来を守る治療」——それが、私たちの成長誘導型矯正治療の理念です。
お子さまにとって、矯正治療が「がんばった成果」として心に残るように。私たちは、やさしく、丁寧に、確かな技術で応援します。
出っ歯治療が必要なサインとは?
正面・横顔でわかるサイン
お子さまのお顔を正面や横から見たときに、「前歯が目立つ」「上の唇が突き出して見える」と感じたことはありませんか?これは、出っ歯(上顎前突)の典型的なサインです。
特に横顔をチェックすると、上唇と下唇のバランスが崩れていたり、鼻と顎を結んだライン(Eライン)から唇が大きくはみ出している場合、上顎前突の可能性が高くなります。
また、口元に厚みを感じる、自然に口を閉じられないといった様子も、出っ歯の兆候として注意が必要です。
かみ合わせ、発音、食事のしづらさから気づく
見た目だけでなく、機能面にも出っ歯のサインは現れます。たとえば、食事中に「前歯でかみ切れない」「麺類を食べるのが苦手」などの様子が見られる場合、前歯の噛み合わせに問題があるかもしれません。
また、発音にも影響が出ることがあります。特にサ行やタ行の発音が不明瞭だったり、言葉がこもったりする場合は、前歯の位置や噛み合わせが関係している可能性が考えられます。
こうした小さな違和感が、将来的な機能障害につながることもあるため、早めに専門医の診断を受けることが大切です。
こんな癖にも注意(指しゃぶり・口呼吸など)
出っ歯の原因には、骨格の遺伝だけでなく、生活習慣や癖も深く関わっています。特に注意したいのが、指しゃぶりや長期間のおしゃぶり使用、うつ伏せ寝、頬杖などです。
これらの習慣は、上顎を前方に押し出す力を加え続けるため、成長段階にある子どもの顎に大きな影響を及ぼします。
また、口呼吸も要注意。常に口が開いていると、舌の位置が低くなり、自然と上顎が前方へ成長しやすくなってしまいます。
普段の姿勢や呼吸の仕方、寝るときの癖など、生活の中で出っ歯リスクを高める行動がないか、ぜひ一度チェックしてみてください。
「様子を見る」は危険?早期発見が未来を守る
「まだ乳歯だから」「成長すれば自然に治るかも」と様子を見る選択をする保護者の方も少なくありません。しかし、出っ歯は成長とともに悪化するケースが多く、放置すると骨格的なズレが固定されてしまう恐れがあります。
特に、骨格性の上顎前突は自然治癒することがほとんどありません。むしろ、永久歯列に移行するタイミングを逃すと、抜歯や外科手術が必要になるリスクが高まります。
5歳〜8歳頃の混合歯列期は、骨格の成長をコントロールできる「ゴールデンタイム」。この時期に適切な診断と対応をすることが、将来の負担を大きく減らすカギになります。
少しでも気になったら、まずは相談を
出っ歯は、見た目だけでなく、咀嚼・発音・呼吸など、生活のさまざまな場面に影響を及ぼす可能性があります。成長期のお子さまにとって、噛み合わせの安定は心身の健全な発達にも直結する重要なポイントです。
「これって大丈夫かな?」「まだ早いかな?」そんな迷いがある今こそ、専門医の診断を受けるベストタイミングです。
私たちは、削らず・抜かずに整える「やさしい矯正治療」をご提案しています。まずは一度、お子さまの成長段階を一緒に見極めるところから始めてみませんか?
子どもが治療に前向きになれる工夫
矯正に対する子どもの不安と向き合う
矯正治療を始めるとき、子どもたちは多かれ少なかれ不安を感じています。「痛いのかな?」「装置をつけたら友達にからかわれるかも…」——そんな小さな心配が、治療への抵抗感につながることも珍しくありません。
大人から見れば「たいしたことない」と思えることでも、子どもにとっては大きな問題。まずはその気持ちにしっかり寄り添い、「怖いよね」「不安だよね」と共感する姿勢が大切です。
無理に説得しようとするのではなく、子ども自身が「わかってもらえた」と感じられることが、前向きな気持ちへの第一歩になります。
「痛い」「恥ずかしい」気持ちへの寄り添い方
矯正治療に伴う痛みや違和感は、初期段階で特に感じやすいものです。大人でさえ辛いときがあるのですから、子どもにとってはなおさらです。
そんなときは、「痛みがあるのは歯が動いている証拠だよ」「がんばった分だけきれいになるよ」と、前向きな意味付けをしてあげましょう。
また、見た目への不安には、「今はちょっとだけ大変だけど、将来もっと素敵な笑顔になれるんだよ」と伝え、治療の先にある明るい未来をイメージできるようサポートしてあげることが大切です。
楽しみながら続けられるサポート体制
当院では、子どもたちが楽しく治療に取り組めるよう、さまざまな工夫を取り入れています。
たとえば、装置の使用時間を記録する「がんばりノート」や、治療の節目ごとに達成シールを貼る「達成カレンダー」など、小さな成功体験を積み重ねられるツールを活用しています。
子どもは「できた!」という体験を通じて、どんどんモチベーションを高めていきます。褒められることで自己肯定感も育ち、自然と治療への意欲も高まっていくのです。
親子で一緒に頑張る姿勢を大切に
矯正治療は、子ども一人に任せるものではありません。親御さんが一緒に応援し、見守り、時には励まし合いながら進めることで、子どもは安心して頑張れるようになります。
たとえば、「今日も装置つけられたね、すごいね」「あと少しで終わるから一緒にがんばろうね」といった声かけを日常的に行いましょう。
また、痛みや不安を訴えたときには「我慢しなさい」ではなく、「そうだよね、頑張ってるね」と共感し、乗り越える力を育んでいくことが大切です。
当院が大切にしていること
私たちは、「削らない・抜かない・やさしい矯正」を通じて、お子さまとご家族の気持ちに寄り添う治療を心がけています。
治療に対する理解を深め、子ども自身が納得して取り組めるよう、イラストや模型を使ったわかりやすい説明を行っています。また、矯正治療を通じて、お子さまが「自分で頑張る力」を育てられるよう、長期的なサポート体制も整えています。
「うちの子、続けられるかな?」「痛みに耐えられるかな?」そんな不安がある保護者の方も、どうぞご安心ください。私たちが、お子さまとご家族を全力でサポートいたします。
矯正治療後に得られる未来
自信を持って笑えるようになる
矯正治療が終わったお子さまたちが、まず変化を感じるのは「笑顔」です。これまで歯並びや口元を気にして、思いきり笑えなかった子どもたちが、治療を経て堂々と笑えるようになる——それは本当に素晴らしい変化です。
「写真に写るのが嫌だった」「友達にからかわれるのが怖かった」そんな過去の悩みがなくなり、自分らしい自然な笑顔を取り戻すことができます。
口元へのコンプレックスが解消されることで、自己肯定感も大きく向上し、学校生活や友人関係にもポジティブな影響を与えていきます。
正しい噛み合わせがもたらす健康へのメリット
きれいな歯並びと正しい噛み合わせは、見た目だけでなく、お子さまの全身の健康にも大きく関わっています。
正しい噛み合わせによって、咀嚼効率が上がり、食べ物をしっかり噛み砕くことができるようになります。これにより、胃腸への負担が軽減され、栄養の吸収もスムーズに。
さらに、噛み合わせのバランスが整うことで、顔の筋肉や骨格への負担が軽減され、顎関節症や姿勢のゆがみといった将来的なトラブルを予防する効果も期待できます。
心も身体も育つ“矯正の力”
矯正治療は単なる「歯並びを整える作業」ではありません。治療を通じて得られる成功体験や自己肯定感の向上は、お子さまの心の成長にも大きな影響を与えます。
自分自身でコツコツと努力を続け、目に見える成果を得る経験は、今後の人生で何かにチャレンジするときにも役立つ“心の財産”となります。
また、整った歯並びはコミュニケーションにも良い影響を与えます。自信を持って笑い、話すことができるようになることで、人との関わりを前向きに楽しめるようになるのです。
将来の医療費を抑えるというメリットも
実は、子どものころに正しい噛み合わせと歯列を手に入れることは、将来的な医療費の削減にもつながります。
歯並びが悪いまま成長すると、虫歯や歯周病、顎関節症といったトラブルを抱えるリスクが高まります。これらの治療には時間もお金もかかり、大人になってから苦労するケースも少なくありません。
小児期にしっかり矯正しておくことで、これらのリスクを大幅に減らし、将来的な健康投資として大きなメリットを得ることができるのです。
当院が目指す未来
私たちは、「削らない・抜かない・やさしい矯正治療」を通じて、お子さまの心と身体、そして将来までもサポートできることを目指しています。
単に歯をきれいに整えるだけでなく、その先にある「笑顔」「健康」「自信」というかけがえのない未来をつくるお手伝いをしたいと考えています。
「矯正を始めて本当によかった」——そんな未来を、一緒に目指してみませんか?
Ⅱ期治療が必要な場合とは?
Ⅰ期治療とⅡ期治療の違い
お子さまの矯正治療には、大きく「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2段階があります。Ⅰ期治療は主に5〜10歳頃、乳歯と永久歯が混在している時期に、顎の成長を誘導しながら骨格バランスを整えることを目的とした治療です。
これに対してⅡ期治療は、永久歯がすべて生え揃った後(おおよそ中学生以降)に、歯そのものを理想的な位置に動かして歯並びと噛み合わせを完成させるための治療です。つまり、Ⅰ期治療が「土台作り」なら、Ⅱ期治療は「仕上げ」と言えるでしょう。
永久歯列完成後の仕上げ治療について
Ⅰ期治療で顎のバランスが整えられても、すべてのケースで歯並びが完璧に仕上がるわけではありません。歯の大きさや位置のズレ、成長過程での微妙な変化によって、追加の調整が必要になる場合があります。
Ⅱ期治療では、ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザラインなど)を用いて、歯一本一本を理想的な位置へと細かく整えていきます。
この段階では、見た目の美しさはもちろん、噛み合わせの精度や機能面(咀嚼、発音)も重視して治療を行います。
当院が目指す「できるだけ負担の少ないⅡ期治療」
私たちは、お子さまの負担を最小限に抑えたⅡ期治療を心がけています。できるだけ歯を削らない・抜かないことを前提に、成長段階や骨格バランスをしっかり見極めたうえで、最適な治療プランをご提案します。
また、従来のワイヤー矯正だけでなく、透明なマウスピース型矯正装置(ティーン用インビザラインなど)も積極的に取り入れています。目立ちにくく、取り外し可能なため、学校生活や部活動にも支障が出にくいのが特徴です。
Ⅱ期治療が必要になるケースとは?
次のような場合には、Ⅱ期治療が推奨されることがあります。
- Ⅰ期治療後も歯並びにズレやねじれが残っている
- 顎の成長バランスは良好だが、歯の位置調整が必要
- 噛み合わせに軽度〜中等度のズレがある
- 審美的にもう少し整えたいと希望される場合
特に、上顎前突(出っ歯)のケースでは、上顎の成長は適正でも、歯の突出感を軽減するためにⅡ期治療が必要になることが少なくありません。
抜歯が必要になるのはどんなとき?
矯正治療において「抜歯が必要かどうか」は、患者さまにとって非常に大きな関心ごとです。
基本的に、当院ではⅠ期治療でスペースを確保できていれば、Ⅱ期治療も非抜歯で進められるケースが多くなります。しかし、歯の大きさと顎のスペースの不均衡が大きい場合や、審美的・機能的に無理のない位置に歯を並べるためにどうしてもスペースが足りない場合には、抜歯を検討することもあります。
もちろん、抜歯が必要かどうかは慎重に診査・診断を行い、保護者の方と十分にご相談したうえで決定します。いきなり抜歯を勧めることは絶対にありませんので、ご安心ください。
Ⅱ期治療も「未来への投資」
Ⅱ期治療は、「歯並びをきれいにするだけ」のものではありません。正しい噛み合わせ、健全な発音、将来の虫歯・歯周病予防——お子さまが大人になったときに「やってよかった」と心から思える大切な“未来への投資”です。
成長の仕上げ段階であるⅡ期治療だからこそ、より丁寧に、よりお子さまに寄り添った治療が求められます。
迷ったときは専門医へご相談ください
「Ⅱ期治療って必要なの?」「このまま様子を見てもいいの?」——そんな疑問を感じたときは、まずは一度専門医にご相談ください。
私たちは、お子さま一人ひとりに合わせた丁寧な診査・診断を行い、ご家族にとって納得できる選択肢をご提案いたします。
無理に治療を勧めることはありませんので、どうぞ安心してご相談ください。
矯正中に気をつけたい虫歯予防
矯正治療中は虫歯リスクが高まる?
矯正治療は、歯並びを美しく整える素晴らしいプロセスですが、同時に虫歯リスクが高まる時期でもあります。特にワイヤー矯正では、装置の周囲に食べかすやプラーク(歯垢)が溜まりやすくなり、磨き残しが増えやすくなるため注意が必要です。
マウスピース型矯正(インビザラインなど)の場合でも、装着したまま飲食をしてしまったり、十分に歯磨きをしないまま装着することで、虫歯のリスクは大きくなります。
虫歯を防ぐために親子で取り組みたいこと
矯正中に虫歯を防ぐためには、普段以上に丁寧な口腔ケアが求められます。特に大切なのが、毎回の歯磨きを「仕組み化」することです。
たとえば、マウスピースを外したら必ず歯磨きをしてから再装着する、夜は必ず保護者が仕上げ磨きをするなど、ルーティン化して習慣づけることが大切です。
また、フロスやタフトブラシといった補助用具も積極的に活用しましょう。装置の周囲や歯間は、通常の歯ブラシだけでは磨ききれないことが多いためです。
フッ素塗布とシーラント処置でダブルガード
当院では、矯正治療中のお子さまに対し、定期的なフッ素塗布やシーラント処置を積極的にご提案しています。
フッ素には、歯の表面を強化して虫歯菌の酸に対する抵抗力を高める働きがあります。特に矯正中は歯のクリーニング性が低下しがちなので、フッ素の力を借りることが有効です。
また、奥歯の深い溝にシーラント材を流し込むことで、虫歯になりやすい部位をあらかじめ保護することができます。これにより、矯正期間中の虫歯リスクを大幅に減少させることができます。
定期メンテナンスでプロのチェックを
家庭でのケアだけではどうしても磨き残しが出てしまうこともあります。だからこそ、プロによる定期メンテナンスが欠かせません。
当院では、矯正治療中も3〜4ヶ月に一度のペースでクリーニングと口腔内チェックを実施しています。見落としがちな虫歯の初期兆候や、磨き方の癖を早期に発見・改善できるのが大きなメリットです。
また、プロフェッショナルな視点から「ここはもう少し意識して磨こう」「このブラシを使うといいですよ」といった具体的なアドバイスも行っています。
「矯正中に虫歯になったらどうしよう」と不安な方へ
もしも矯正治療中に虫歯が見つかった場合でも、早期発見できれば最小限の治療で済むことがほとんどです。当院では、矯正専門医と一般歯科医が密に連携を取り、お子さまの治療とケアをスムーズに進められる体制を整えています。
矯正中の虫歯リスクはゼロにはできませんが、適切な予防と早期対応で大きな問題に発展させずに済ませることができます。大切なのは「正しい知識」と「こまめなケア」。それだけで、矯正治療を安心して続けることができるのです。
矯正期間は「一生もののケア習慣」を身につけるチャンス
矯正治療は、歯並びを整えるだけではありません。毎日の歯磨きや予防意識を高める、絶好のタイミングでもあります。
この時期にしっかりとしたケア習慣を身につけることで、大人になってからも健康な口腔環境を維持しやすくなります。
「歯並びがきれいになっただけでなく、虫歯ゼロで矯正が終われた!」——そんな未来を目指して、私たちと一緒に頑張りましょう。
迷ったら、まずは専門医へ相談を
「本当に今、治療が必要?」と迷ったら
お子さまの歯並びや口元のバランスを見て、「出っ歯かな?」「でも、自然に治るかも……」と迷うことはありませんか?
子どもの成長は個人差が大きく、時期によっては上顎が前に見えやすいこともあるため、自己判断が難しい場合も少なくありません。
しかし、出っ歯(上顎前突)は、見た目だけでなく、噛み合わせや発音、将来的な健康に影響を及ぼすリスクがあるため、早めに専門医に相談することをおすすめします。
相談するだけでも大きな安心感が得られます
矯正相談と聞くと、「無理に治療を勧められるのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、当院では、治療を前提としない“現状の確認”だけの相談も大歓迎です。
「今はまだ様子を見て大丈夫ですよ」「この時期から治療を始めると良いですね」といった、現状に即したご提案をいたします。
一度専門家に診てもらうだけで、今後の方針を冷静に考えられるようになります。迷っているなら、それ自体が相談のタイミングなのです。
初回カウンセリングの流れ
当院では、初めての方にも安心してご相談いただけるよう、わかりやすいカウンセリング体制を整えています。
- 問診票の記入(お悩みやご希望を丁寧に伺います)
- お口の状態のチェックと簡単な写真撮影
- 矯正専門医による診断・ご説明
- 質疑応答と今後のスケジュールのご案内
所要時間はおよそ30〜45分程度。完全予約制で、プライバシーにも配慮した空間で行いますので、リラックスしてご来院ください。
「今じゃない」と言われることもあります
矯正相談に来たからといって、必ずしもすぐ治療が始まるわけではありません。
たとえば、「もう少し成長を待った方がいいですね」「半年後にまたチェックしましょう」と経過観察を提案するケースもあります。
重要なのは、成長のステージや骨格の発達状況に合わせた最適なタイミングで動き出すこと。無理な治療は行わず、お子さま一人ひとりにとって本当にベストな方法を一緒に考えていきます。
矯正を始めるベストタイミングを逃さないために
出っ歯(上顎前突)の治療は、成長期の顎の発達を活かせるかどうかが鍵になります。
特に5〜8歳の混合歯列期は、顎の成長をコントロールできる貴重な時期。このタイミングを逃してしまうと、将来的に本格矯正や外科的処置が必要になるリスクが高まることもあります。
だからこそ、「もしかして……」と気になった時点で、専門家に相談することが非常に重要です。
私たちが目指すのは“やさしい矯正”
当院では、歯を削らず、できるだけ抜歯も避ける“やさしい矯正”をモットーとしています。
お子さまの成長に寄り添い、マウスピース型の機能矯正装置など、負担の少ない治療方法をご提案。痛みやストレスに最大限配慮しながら、お子さまの未来に寄り添った治療を心がけています。
迷ったままにしないことが、未来の笑顔につながります
「まだ早いかも」「本当に必要なのかな」——そんな迷いこそが、相談すべきサインです。
受け口や出っ歯は、成長とともに自然に改善することもありますが、逆に悪化するリスクもあります。放置して後悔する前に、まずは専門医にご相談ください。
ご相談だけでも大丈夫です。私たちが丁寧に診断し、最適なアドバイスをご提案いたします。
お子さまの未来の笑顔を守るために、まずは一歩、踏み出してみませんか?
監修:松本デンタルオフィスforキッズ
所在地:東京都東大和市向原4丁目1−2
電話:042-569-8127
*監修者
医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィスforキッズ
ドクター 松本圭史
*経歴
2005年 日本大学歯学部卒業。2005年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 入局。
2006年 日本大学歯学部大学院 入学。2010年 同上 卒業。
2010年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 助教
2013年 日本大学歯学部歯学部歯科補綴学第Ⅲ講座 専修医
2016年 医療法人社団桜風会 松本デンタルオフィス 新規開院
2025年 医療法人社団桜風会松本デンタルオフィスforキッズ 開院予定
*所属学会
・日本補綴歯科学会
・日本口腔インプラント学会
・日本歯科審美学会
・日本顎咬合学会
*スタディグループ
・5-D Japan
・Esthetic Explores
詳しいプロフィールはこちらより